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専門分野の映像にも面白さを

専門分野の教材などの映像制作についてですが、一体どれだけの現場で「わかりやすさ」や「面白さ」を本気で考えているのだろうと思う事があります。
専門分野の教材映像でも、わかりやすさと面白さは必要不可欠なのです。なぜなら映像は時間芸術ですから、最初の1分で視聴者に興味を持ってもらわないと、あとの数分を見る気にさせられません。見る気が無い人に見せるのは無理。だから結局最初の1分をナメている人の映像は誰も見ない。これは映像の基本です。

大抵は「面白さ」の定義を間違えている

私はよく「面白くするためにどうするか」という議論をすることがあります。しかし中には「面白さは必要ない」という意見を言うクライアントがいるんですね。そういう人は大抵の場合、面白さという言葉の定義をはき違えている。
面白いというのは、いろいろな側面があります。知的好奇心を刺激するのも面白さの一つです。それのどこが不要なのでしょうか?知的好奇心無くして、どうして知識を得ようと見続けるのでしょう。知的好奇心をあおることだって面白さの一側面ですし、必要です。

いい加減に面白いことが大切

わざと倒置法の構成にして、謎かけにしてみたり、問いかけ形式にして視聴者に考えてもらう方法を取ったり、実にその方法論は様々です。そういう方法論を「いい加減」(適度な良い加減という意味ね)で駆使しながら作るのがプロの映像というものです。もしもそうした工夫が必要ないならプロに依頼する意味すらありません。そういう時は私の場合、仕事を断っています。つまらない映像を作るのが仕事だなんて、プロとして恥ですから。

既存の制作会社も悪い

既存の映像制作会社も努力してこなかったから、企業広報映像に攻めの姿勢が消えてしまっているのです。制作会社の人が読んでたら、ここからシッカリ読んでくださいね。反論があるなら受付ますからメールくださいよ。
攻めの映像が本当に企業広報映像に少ない。私もフリーランスでしばらくディレクターをやっていたので、いろいろな制作会社を回ってきましたが、企業広報の現場では、クライアントに対して「イエスマン」のプロデューサーが多すぎる。大体、映像制作のプロである私達が、クライアントの意見を元にしてふくらますならわかるけど、映像の素人であるクライアントの言葉をそのまま命令として受けとってどうするの?それは素人さんにディレクターをやらすようなものですよ。だからつまらない駄作を山のように今まで作ってきたのでしょう?我慢がなりません。
クライアントさんだって、命令したつもりではないはずです。プロとしてふくらませてくれるものと期待しているところだってあるはずです。気持ちはわかりますよ、言っても言ってもわかってくれないクライアントは確かにいます。しかしそれでも一応の努力はしましょうよ。守りに入って、言われたように作っていれば文句は出ないとか、そういう思考回路になったらおしまいです。それでは駄作メーカー一直線です。
クライアントさんだって、多くの費用をかけるんだから、良いものを作りたいという意向は一致しているはずなんです。気持ちは一緒ですよ。

とにかく、どんな映像であったとしても、視聴者の興味を引くことなく成立する作品は皆無です。まずクライアントさんも意識を変えてほしいですし、何より制作会社も「いや、面白さは映像である限り必要です」と断言するべきではないでしょうか。

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