秀和システム【筋・骨メカニクス~機能解剖学】発売開始

斜め構図のCGイラストで筋と骨をわかりやすく解説

syuuwa250弊社デキサが一年以上かけてCGイラストを制作してきた秀和システムの『筋・骨メカニクス~スポーツ・リハビリのための機能解剖学』が発売されました。
当書籍はスポーツ関係者や介護関係者の方々にとって知って損はない筋や骨についての基礎知識を余すところなく網羅した書籍で、イラストは弊社が10年かけて制作してきた筋の三次元モデルを使用し、弊社デキサと株式会社ゲインの共同作業でレンダリングを行い、400カット以上にもわたるCGイラストを納入いたしました。
解剖学のイラストは通常、身体の正中線を基準にして真正面と真横から描くことが多いのですが、当作では今まで弊社が演出してきた解剖イラストと同じように、的確なアングルから見た、つまり斜めアングルからの構図にこだわり、制作してきたものです。
筋肉は骨を回しこんで起始と停止が位置することが多く、正中線を基準にしたアングルからの見た目では、その両者が見えにくいという弱点があります。一枚の図の中で起始と停止の両方を見るためには、このアングルが最適であろうと思いますし、今まで発売された西東社版、マイナビ版、ナツメ社版においても一定の評価を得てきたことは、売上が実証しているものと思います。

テレビ番組制作のノウハウで書籍CGを演出

以上のような構図に関するノウハウは、テレビ番組制作のカメラワークと同じ考え方、同じ手法です。一番見やすい角度から描く。当たり前のことではあるのですが、医療・医学に限らず、専門領域のイラストでは時としてこの基本が忘れられることがあります。医療・医学の分野で正中線を基準にした解剖図が一般的になった理由は、こうした実用書とは全く関係ない事情からですから、本来、実用書には実用書ならではの構図や描き方が求められるはずなのですが、専門分野というだけで、限られた世界の限られた人のためだけの事情から生まれた構図を、一般の方々にも押し付けてきたという経緯があります。弊社は多くの医学コンテンツを手掛けてきましたが、限られた世界の中の常識にとらわれることなく、ケースバイケースで描き方を選んできました。こうした柔軟性も「最大多数の最大幸福」を追求するテレビ番組制作の世界の思考であろうかと思います。

書籍解説

身体の動きを骨・筋肉の働きから理解する機能解剖学は、日常生活を健康的に過ごすためにも、またリハビリやスポーツなどにも重要な知識です。本書は、一般の読者及び医療・スポーツ・介護関係者向けに、日常生活や運動に使われる筋肉や骨、関節の構造をリアルな3Dモデルでわかりやすく解説した機能解剖学の入門書です。赤フィルターに対応しており、理学療法士、作業療法士、鍼灸師、柔整師などの国家試験対策にも使えます。