動画制作発注段階の注意点

発注段階でぜひお願いしたいこと

映像等の制作は、発注段階では仕上がりがまだわからない「何も見えないところからスタート」という特殊な性質の仕事です。こうした仕事の性質上、発注に際していくつかのお願いがありますので、以下にその理由も含めてご説明します。

法人のお客様を対象にサービスをご提供します

弊社は法人様を対象にサービスを提供する制作会社です。一般的に個人を対象としている映像制作(例えば結婚式記録ビデオやご家族のイベント記録ビデオ)などは、それらを専門とする会社にご相談ください。

ただし医療機関や研究機関の関係者で個人で活動されている方々や、弁護士事務所、会計事務所、司法書士事務所、行政書士事務所、デザイン事務所、設計事務所など個人事務所での活動が通例となっている業種の場合、例外として屋号でのご相談に応じさせていただきます。
また音楽家に類する方々の場合は所属事務所等の法人を通じてご相談をお願いいたしております。

ご発注の際はぜひお打合せをお願いします

映像、CG、イラストアニメなど(以下これらを「映像等」と記載します)の制作をご依頼いただく場合は、まずお打合せをお願いいたします。
テレビ番組に使用する三次元CGやイラストなど短納期の案件の場合も、可能な限り対面でお打合せいただき、詳細をお伝えいただくようお願い申し上げます。

映像等の内容について決定権のある方から直接ご発注をお願いします

映像を制作すると決めた段階で、誰が責任を持って窓口になるかを決めてください。窓口には、内容などに決定権を持った人がが適任です。オーダー内容を明確にするためには必要なことですので、可能な限りお願い申し上げます。

オーダー内容には、最終的な完成品の品質なども含まれます。ところが映像の品質というものは数値で表せるものではありませんし、言葉でもなかなか伝わらないものです。元々伝わりにくいイメージですので、ぜひ決定権を持つ方からの直接のご説明をお願いいたします。そうすることで少しでもイメージを共有することができるはずです。

また制作の現場はスピーディにどんどん進むものですから、判断も素早く行う必要性がありますので、その場で判断ができることがとても大切です。発注の打ち合わせには、ぜひその映像等の内容に対して決定権のある方に同席をお願いいたしております。

完成の定義がわかるようにご発注下さい

出来上がった成果物としての映像等が、最終的にどうなっていればよいのか?内容におけるポイントを弊社スタッフが明確に理解できるような資料をご用意いただくと、発注段階で作品としての「合格ライン」が明確になり、無駄な修正作業の発生を食い止めることができます。

なお、発注時点で決まった内容以外のご注文があった場合は途中変更として扱わせていただき、有償での対応となる場合がありますので、くれぐれも発注のお打合せ段階で、わかる範囲のすべての条件をお伝えいただくようお願い申し上げます。

また映像等の当社都合による修正作業は二回までは見積段階で織り込み済みですが、それ以降の修正や、お客様都合による内容変更作業は有償での対応とさせていただきますので、無駄な修正を発生させないためにもなるべく弊社スタッフが具体的に完成形のイメージをつかめるように資料等のご用意をお願い申し上げます。

こうした変更についての詳細は下請法の記載をご覧ください。

>>映像制作における下請法の詳細

映像の構成作業はプロにお任せください

CGやイラストのご発注の場合は、どのような内容の一部としてこれらの成果物が使用されるのかがわかる資料をお願いします。前後の兼ね合いも考えながら制作させていただくためにも必要です。

また、DVDなど映像作品をご発注いただく場合、お客様側でお書きになった持ち込みの構成台本など、映像の専門知識が無い方の台本を元に映像の制作を行うような仕事はお引き受けしておりません。
構成台本は映像の設計図であり、専門性の高いプロの仕事です。また台本はディレクターの演出と一体で考慮するものですので、基本としてディレクターまたはディレクターから指示を受けた専門の構成作家が書いたものでなければなりません。

企画立案や台本作成などプリプロダクション工程の詳細は以下のリンクをご覧ください。

>>台本作成などプリプロダクションの詳細

契約書等の取り交わし

下請法では契約を結ぶことは発注主(親事業者)の義務とされています。発注書面の交付も同様です。
テレビ業界などでは今も発注書面すらない仕事が多く、実際のところ仕事をした事実すら残らないということがあります。ぜひ契約書を交わすようにお願いします。

>>映像制作における下請法の詳細

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