ますます需要が拡大傾向にある二か国語映像制作
2019年の「母語話者・第二言語話者数ランキング」において日本語は話者数およそ1億3000万人で世界13位です。1位はもちろん英語の11億3200万人、そして2位に中国語の11億1600万人と続きます。1位から5位までの言語と日本語の話者数を円の面積にして表示すると下の表のようになります。どれだけ日本語を理解する人が少ないかがご理解いただけるものと思います。
つまり日本語を話したり理解したりできる人は世界人口の中のごくわずか。せっかく映像や動画を制作しても、その言語が日本語だけである限り視聴者の分母が小さいため、広く訴求することはできません。
こうした日本語特有の事情から、日本語バージョンに加え、英語や中国語による映像制作は、学術系映像などはもとより、インバウンドを狙った観光案内映像などの分野ではポピュラーとなっています。
弊社では英語ナレーション、英語テロップまで含め、元となる日本語版の映像制作から海外向け映像の制作までをワンストップで承っております。(※注1)
※参考~母語話者・第二言語話者数ランキング
順位 | 言語 | 母語話者数 | 第二言語話者数 | 総計 |
1 | 英語 | 3億7900万人 | 7億5330万人 | 11億3200万人 |
2 | 中国語 | 9億1780万人 | 1億9870万人 | 11億1600万人 |
3 | ヒンドゥー語 | 3億4120万人 | 2億7420万人 | 6億1540万人 |
4 | スペイン語 | 4億6010万人 | 7420万人 | 5億3430万人 |
5 | フランス語 | 7720万人 | 2億260万人 | 2億7980万人 |
6 | アラビア語 | – | 2億7390万人 | 2億7390万人 |
7 | ベンガル語 | 2億2830万人 | 3670万人 | 2億6500万人 |
8 | ロシア語 | 1億5370万人 | 1億440万人 | 2億5820万人 |
9 | ポルトガル語 | 2億2070万人 | 1340万人 | 2億2410万人 |
10 | インドネシア語 | 4330万人 | 1億5530万人 | 1億9870万人 |
11 | ウルドゥー語 | 6860万人 | 1億160万人 | 1億7020万人 |
12 | ドイツ語 | 7600万人 | 5600万人 | 1億3210万人 |
13 | 日本語 | 1億2820万人 | 13万人 | 1億2830万人 |
※上記表の出典はList of languages by total number of speakersによる
※桁数などは出典通り(日本語の第二言語話者数以外は10万人を単位としている)
※様々な情報の寄せ集めのため参考程度の信頼性とする
二重三重の保険をかけた高精度な翻訳
翻訳のクオリティは翻訳家だけで決まるものではありません。翻訳家一人に頼った外国語ナレーションは大変危険です。全体のワークフローの中で間違いなくしっかりとネイティブの方々が聞いておかしくない原稿を作る工夫が求められるのです。
翻訳家というのは日本人であるか、外国人であるか、そのどちらかであるため、両方が完璧ということはありません。例えば日本語から英語に翻訳する場合、ネイティブの英語圏の翻訳家が翻訳を行うと日本語の元原稿をどこまで深くニュアンスも含めて理解しているかに疑問が生じるのです。つまり日本語の持つニュアンスをいかに英語圏の翻訳家に把握してもらうか?ここに一つ目の関門が存在するのです。
弊社では日本語原稿を外国人にも把握しやすい日本語原稿に書き換える作業を行っています。この「翻訳用日本語原稿」は弊社デキサが長年の経験から「絶対必要」と判断して採用している工程で、弊社独自のワークフローです。
また、外国語の場合も日本語と同じように書き言葉と読み言葉は違う表現が必要となります。映像に付けるナレーションはナレーションとして独特のスタイルがありますので、そのスタイルを理解している翻訳家が求められます。例えば日本語であったとしても多くの日本人にはナレーション原稿を書くことは不可能です。それはナレーションという特殊な表現に求められる要素を知らないからです。「意味は正確でもナレーションとしておかしい」ということにならないよう、デキサでは翻訳家の選定を重要視しています。選定基準はナレーターからの指摘です。これは過去の膨大な経験の積み重ねですが、弊社が採用する翻訳家は厳選に厳選を重ねた結果残っている人材です。安心してお任せいただけると思います。
さらにナレーターですが、各国語とも、弊社では「指摘して部分修正に応じる方」をプロダクションにお願いしています。ナレーション収録の現場で最後まで残ってしまった「ナレーションとしておかしい部分」を修正してくれます。
上記でご説明した通り、弊社では二重三重の保険をかけた翻訳のためのワークフローを実現しています。単体の映像制作プロダクションとしては最大限の担保をかけ、翻訳専門のプロダクションに並ぶ正確性を実現します。
お客様の修正をさらに修正する
多くの場合、二か国語制作を依頼されるクライアント様はバイリンガルです。弊社側で翻訳したナレーション原稿にさらに加筆される方も多くいらっしゃいます。しかし、上記でご説明した通り、一般的な言語とナレーションの言語は似て非なるものです。本当のネイティブですらナレーションを書くことができないのに、どうして映像の構成を手掛けたことが無い日本人に外国語のナレーション原稿を書けるでしょう。
弊社では、クライアントが加筆変更した場合は、その部分を専門のスタッフにナレーション用の言い回しに変更してもらう修正を必ず行っています。コストはかかりますが、保険としてとても大切なことです。例え外国語であったとしても映像制作作業である以上「最後のOKを出すのは映像の専門家」というスタンスを曲げず、原則に忠実に作業を行います。
ジャンルを選ばない二か国語映像制作
弊社デキサはサイエンスやメディカルなどの分野の学術映像を数多く手掛けてきました。さらに、もともとバラエティや情報といったテレビ番組の現場を歩んできたスタッフが設立した映像制作プロダクションです。それぞれの分野に固有の演出的なポイントを理解していることが私たちの強みで、二か国語制作であったとしてもジャンルを選ばずに制作することができます。
以下にそのジャンルをご紹介したいと思います。
学術映像の翻訳版制作
弊社では学術論文の内容を映像化して広く周知する事業を行っています。こうした事業で多く行われているのが英語版の制作です。
学術の世界では論文の内容を世界に拡げるために英語など外国語に翻訳を行うことが一般的ですが、同様に、その論文を映像化した場合もまた英語版の制作は必然と言って良いものです。
日本語版のみでは視聴者が日本人に限られてしまうため結果としてコストパフォーマンスの悪い映像作品になってしまうのです。英語にするだけで数倍の視聴者が見込めるため、できれば英語版は作成したほうが結果としてコストパフォーマンスの良い映像になる場合が多いのです。こうした論文の映像化を行う場合も弊社は英語版の制作も含めてワンストップで手掛けておりますので、ぜひご相談ください。
観光案内動画の翻訳版制作
私たちの国・日本は、今、第二の開国とも言える時代を迎えようとしています。観光については観光立国政策の成功から多くの国からお客様が訪れています。このチャンスを活かすためにも、せっかく観光案内映像を作るなら、日本語版だけでなく、英語版や中国語版など、様々な国の方々に向けて情報発信をしたほうが高いパフォーマンスを実現できます。
観光案内映像制作に関しては事前取材から構成作業、台本作成、撮影、編集、MA、そして翻訳版の制作まで、弊社デキサならワンストップで制作することができます。さらに三次元CG制作を加えたその地の歴史を振り返る映像なども制作していますので、オリジナリティが高く、さらに世界中の方々に訴求することができる映像作品をご提供できます。
社員研修マニュアル動画の翻訳版制作
今後は外国人受け入れ政策の進展から、より多くの外国人が労働力として日本に入ってくることでしょう。こうした外国人の労働者に対してどう教育を行うか?その答えが外国人労働者向けマニュアル動画の翻訳版制作です。
映像は言葉に頼らない情報伝達手段です。どの国の方々でも映像を見れば直観的にその仕事を把握することができるはずです。さらに、そこに各国の方々が理解できる字幕テロップと音声が加わればパーフェクトです。
マニュアル動画制作は弊社デキサが創立初期から長年行っている事業です。翻訳だけでなく映像の制作からご相談いただければ高いコストパフォーマンスで皆様のお手伝いをすることができます。
会社案内映像の翻訳版制作
TPPなどにより会社案内や事業案内を外国語で行うメリットは年々高まっています。関税の影響が少なくなる中、日本国内の企業様も国際化の流れに乗り、世界中のお客様を相手にご活躍されることでしょう。そんな時に役立つのが外国語による映像制作です。皆様の会社の魅力や強みを海外の方々に広くご理解いただくために、外国語版の企業案内映像を制作されてはいかがでしょうか。
動画であればYouTubeなどにアップしておくだけでも多くの方々が検索しやすく、観ていただける確率は高まります。
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