バーチャルスタジオ用背景3D形状データ
近年、バーチャルスタジオを使った撮影が普及しています。そもそもセットを組む必要性が無いため、これまで数百万円から数千万円かかった美術の大道具セットが不要になりコストを削減しながらも、いわゆる「A級感」のある背景を映像に添付できるという優れた利点があるため、今後も普及は進んでいくものと思います。
実際の実写との合成のみならず、モーションキャプチャーによる3Dキャラクター(V-Tuberなど)との親和性も高いため、映像演出の幅が広がる可能性もあり、制作ディレクターさえCGの理論や使いこなしを学んでくれさえすれば無限の可能性を秘めているともいえる撮影手法です。
実際にスタジオカメラとのマッチムーブを伴うリアルタイムレンダリングを行えるバーチャル撮影スタジオも増えてきています。そのほとんどがZero DensityのRealityというソフトを用いていますが、ハードウェア・ソフトウェアの価格も競争により手ごろなものが増えてきており、必要とされるマシンスペックも十分に満たしている昨今、この手法を使わない手は無いという考えで、弊社も背景セットCGモデル制作に限り、こうした分野の支援のために受注を積極的に開始しているところです。
リアルタイムレンダリングを必要としないパッケージVTR制作では、Blenderなど手ごろなCGソフトでもカメラのマッチムーブ機能が備わるものがありますので、比較的低コストのコンテンツ制作でもカメラのマッチムーブを活用したCG背景によるコンテンツ制作が普及するものと思います。
軽量なデータでリアルタイムレンダリングを後方支援
日本にリアルタイムレンダリングによるモーションキャプチャー・バーチャル番組が登場したのはテレビ朝日のアークヒルズ報道スタジオに日本のテレビ局として初めてバーチャルスタジオが設置された1997年、その年の3月31日から翌年10月2日まで「源さんの天気予報」というコーナーが存在しました。
弊社代表の奥山(当時は制作会社ザ・ワークス契約のフリーディレクター)は田中ディレクター(当時フリーディレクター)と共同でこの源さんの天気予報を担当していた一人です。
日本初のモーションキャプチャー・バーチャルスタジオ。しかもリアルタイムレンダリングという条件下でのコンテンツ制作のノウハウが、今の弊社の背景CG制作に活きています。
例えばデータの効率の良い軽量化のノウハウ。バーチャルスタジオでのグリーンバック合成の多くは撮影カメラの動きと三次元CG背景の角度やサイズをマッチムーブ(同期させる)するリアルタイムレンダリングであることが多いため、どうしても重たいデータを背景に置いてしまうとワークステーションなどハードの処理が追い付かず「動きのカクつき」などが発生してしまいます。
それを防ぐため、高い質感を維持しながらも軽量でワークステーションに負荷をかけない三次元形状データが求められます。
そこで生きてくるのが弊社の長年の経験です。ギリギリのところで美しさを損なわない軽量で美しい三次元モデルをご提供いたします。
弊社では線形状でモデリングした後、バーチャルセットCG空間内での位置や大きさなどを鑑みて適度にポリゴン数を調整し、可能な限りハードに負担をかけない三次元データの供給に努めています。
多くのファイル形式に対応
バーチャルスタジオでの背景に使うためには画像データではなく三次元形状データでの供給が基本となります。しかし様々なファイル形式があり、使用するソフトに合わせてアレンジが必要です。
弊社ではfbxバイナリーデータ、objファイル、dxfファイルなど、ほとんどの形式の三次元形状ファイルに対応しています。これらはゴーグルを活用したバーチャルリアリティ向けソリューションであるUnityなどともほぼ共通の仕様です。
さらに空や遠景など、SFXで言うところのマットペインティング用途のテクスチャもご相談に応じて別途作成いたしますので、ぜひ弊社までご相談ください。
バーチャルスタジオを活用したコンテンツ制作を丸ごと受注します
弊社はCGのみならずコンテンツ制作を最初から行う映像制作会社ですので、もちろん上記でご説明したバーチャルリアリティを活用したコンテンツ制作を受注しています。カメラのマッチムーブ機能が備わるソフトも手ごろなものが出てきておりますので比較的低コストから受注することができる時代となっています。
用途も様々。社員教育用コンテンツから商品紹介まで、その使い道を選びません。
テレビ業界からスタートし、今では材料工学や医学など多くの学術的分野の映像制作を手掛ける弊社デキサは、その強力なリサーチ能力によって皆さまのコンテンツ制作をサポートします。さらにこうしたバーチャルセットなど映像演出上も魅力的なショーアップを施し、構成上も視聴者である層を考慮し、飽きずに楽しみながら見ることができるコンテンツ制作を総合的に目指します。
弊社がCGを手掛けるのは、自社制作の映像作品の演出上の自由度を高めるためです。ぜひ「ワンストップで最初から最後まで」デキサをご活用いただき、弊社の魅力を絞り尽していただけたらと思います。
適正料金でCGを制作するために
デキサでは、適正価格でCGをご利用いただけるよう、シンプルな制作体制と制作期間の短縮を実現するため20年もの歳月を使い試行錯誤を繰り返してまいりました。その結果、現在の安価なCGにありがちな「海外アウトソーシング」を使わず、弊社自社内もしくは東京都内のアライアンスパートナー企業とのジョイントで、案件ごとにジャストサイズの現場を構成し、適正価格でCG動画をご提供できるように努めています。
また、弊社はCGのみの制作に限らず映像コンテンツ全般をプロデュースから完パケまで制作することができる「映像制作会社」です。CGカットの制作だけではなく、そのCGを活用した映像作品全体をご発注いただくことで、ますますコストパフォーマンスの高いCG活用を実現できます。
過去20年以上にわたり、様々なジャンルのCGを手掛けてきたため(下写真の事例をご覧ください)、基礎モデルの蓄積も多く、それらの再活用でさらにスピーディかつ高品位なCG制作を実現できるのも弊社デキサの強みです。
弊社は不毛なコスト競争には応じませんし、過度のダンピング交渉にも応じませんが、同じ予算内でのクオリティで勝負するなら自信をもって弊社デキサのご利用を強くお勧めいたします。
モーションキャプチャーCGの先駆者
弊社はテレビ朝日『スーパーJチャンネル』の中で日本初のリアルタイム・モーションキャプチャー・アニメーションによる天気予報『源さんの天気予報』(1997年3月31日~1998年10月2日放送)を手掛けたディレクター/クリエイター、奥山が立ち上げた映像制作プロダクションです。テレビ番組に限らず、バーチャル番組に必要な要素をすべて把握していますので、どのような背景空間がキャラクターの動きを邪魔せず生身の人間とバーチャルキャラクターの両方を引き立てることができるかをよく心得ています。