医学教材などに活用されるデキサのメディカルCG
一目瞭然で簡単簡潔に人体の構造を理解できる三次元CGは教材などにも活用できる優れたメディアです。特に看護教材や介護教材など、広い視聴対象に専門的な医学知識の理解を促すための教材としては「わかりやすさ」を優先する必要があり、三次元CGは特に有用な手段となっています。
斜めから観察できるCGならではの構図
医学書など専門書のイラストは一般的に人体を真正面か真横から描く矢状面や冠状面などと言われる面が基本となります。もちろんヒトの全体の中の位置などを把握するには、こうした従来からのアングルにもメリットはありますが、このアングルからの可視化では臓器一つ一つや、それぞれ個別の筋や骨などの立体的な構造や形状を把握しにくくなるデメリットがあります。
三次元CGならば、一度モデリングさえしてしまえば、カメラ設定の変更で、どのアングルからの画像でも自由自在に出力することができます。
例えば筋肉は起始と停止という「骨との接点」が二つ存在します。場合によっては筋肉が骨に回り込むような形状をしていることがあり、真正面や真横からのアングルでは起始と停止が一枚の図では見ることができない場合もあるのです。そこでCGの出番です。右の図は弊社でモデリングした筋肉図ですが、斜めから観察することによって起始と停止を一枚の図で見せることに成功しています。
「三次元CGなら解剖学的位置関係がわかりやすくなる」という良い見本ではないでしょうか。
簡単に単純化することができるメディカルCG
余計な情報を排除して、必要な情報だけに絞って説明したい。教材の制作ではよくあることですが、三次元CGなら簡単に「単純化」を行うことができます。
例えばヒトの動きなどを説明する際に写真などを使った場合は「背景が邪魔」ということがありますが、三次元CGなら最初から背景を省いて制作することも可能です。
左の図は腸腰筋の動画からの一コマですが、腸腰筋の動きを説明する上で不要なものは一切排除して解説しています。
このように余分な情報、いわゆる「デモノハレモノ」を排除することによって論点のみに絞った解説ができる三次元CGは、「わかりやすさ」を追及する教材においては、なくてはならない制作手法となりつつあります。
最新情報◆医療ドラマ『トップナイフ』のCG制作
日本テレビで放送の医療ドラマ『トップナイフ』。脳外科医たちを主人公としたこのドラマの病理病態CGや術式CGなどは私たちデキサの作品です。デキサでは医療業界向けコンテンツだけではなくドラマや番組などメジャーメディア向けにメディカル情報を扱うCGを数多く供給しています。
>>弊社代表コラム~医療ドラマ『トップナイフ』のCG制作過程