ロケハンで見つけた場所をより理想的な背景に創作
ドラマや映画、再現ドラマ撮影においてロケハンで「近いイメージの場所はあるが部分的に出物腫物が邪魔になる」。そんな経験はありませんか?デキサのCG制作チームをロケ現場に呼んでいただければ、問題は解決できるかもしれません。
不要な電線を消したい。背景となる街の建物を一部差し換えたい。このようなニーズにデキサのCGチームはロケ現場での撮影手法からコーディネートし、的確かつ正確な結果をお出しします。
これまでにも多くのテレビ局様からご依頼を頂戴し、弊社のCGチームは様々な番組でロケ地の背景を的確に描きなおし、作り直してきました。
例えば不要な電線や看板を差し換えたい
撮影後の素材を基に、電線を消したり看板を描きなおしたいといったご相談をデキサでは多数いただきます。例えば下の動画キャプチャー画像をご覧ください。あるドラマの高層ビルからの落下事故の現場検証シーンですが、このロケ地の場合、上部にある電線が邪魔をして、たとえ人が落下したとしても電線でひっかかってしまい、理想的な位置に人が落ちません。これではドラマの筋書きに影響があります。
そこで弊社の出番となりました。電線をきれいに消して最上階からまっすぐに人が落下したという設定を無理なく成立させたのです。撮影から編集までの時間も無かったため、作業時間はロケからたったの三日でしたが、十分な時間の中で納品することができています。
作業手順としてはまず事前に絵コンテなどをお送りいただき、さらにロケ前に弊社のVFXテクニカルディレクターが現場をロケハン(視察)します。ここで絵コンテのカメラワークと現場の状況を見比べて、何をどのような手法で消して、上から何をかぶせるか?作業手順の方針を決定します。
続いてロケに弊社CGスタッフが同行します。カメラワークや照明の設定によっては現場にマーカーを設置し、CG動画を作成する際のガイドにする必要があります。
そして撮影した素材をその場で受け取り、弊社のCGスタジオで作業を開始します。作業の項目としては大きく二点あります。それは「余計なものを消すこと」と「消したものの裏側の状況を作る」ということです。当然その動きや撮影角度は現場のカメラに合わせる必要がありますのでマッチムーブの作業も必要になります。
余計なものを消すためには、上の図の事例ですと電線が無ければ本来見えるべき後ろ側の風景を作り上げることです。こうした作業は実写動画からテクスチャ(質感)を抜いた三次元CGを撮影カメラの動きにマッチムーブさせてレンダリングしたものを使います。そして編集で上からかぶせるという作業を部分ごとに分けて行うのです。
与えらえた時間とコストによっても「どこまでやるか」は決まりますが、優先順位を決めた中で弊社のコンサルタントやVFXテクニカルディレクターが決定します。詳しい説明はぜひお電話ください。
現場同行する弊社スタッフが合成修正映像のクオリティを圧倒的に高めます
弊社では基本的に撮影前からご相談いただき、消したい対象、もしくは足したいものをクライアント様に決めていただいてから作業を開始します。なぜなら現場に弊社スタッフが同行し、CG合成が必要となる場面の監修やマーカー設置、そしてカメラの撮影設定などに指示を与えるためです。
コントラストが淡い撮影現場の場合はマーカーが無いとマッチムーブする際のターゲットが無くなってしまい、自動追尾が難しくなります。こうしたターゲットとなるマーカーを適切な位置に配置することもCGの専門家でなければわからない要素です。
また、カメラをパンするなど動きを与える場合はシャッター速度を早くしてブレをなくして素材を収録し、ブレ(ブラーともいいます)は後から加工してつけたほうが自然な場合もあります。加えて言うならテレビなどインターレースする場合は60iで収録してしまうと美しい合成が難しくなるので、ロケの技術スタッフに60Pプログレッシブモードで撮影をお願いする場合もありますし、もし技術スタッフがそうした機材を用意していない場合、弊社からカメラを持ち込んでロケを行う場合もあります。こうした匙加減や解決方法もCGや合成手法などを知り尽くしたVFXの専門家が現場にいなければ不可能です。
つまり、簡単に言えば「キレイに無駄のない作業で合成加工できる素材を撮影するために弊社スタッフが同行してテクニカルなアドバイスと作業を行う」ということです。
特に時間が限られている場合は、どこまでならできて、何をやると修正・合成作業に時間がかかり間に合わなくなるかを知っている者が現場で指揮をとらない限り、物理的に間に合わず納品できないという事態になりかねません。こうした危険を防ぐのが、弊社から現場に送り込まれる専門スタッフです。ディレクターや監督のイメージを把握し、演出意図をつかんだ上で制作進行上の都合も加味した上で最善のアドバイスを行います。
ロケ同行しなかった場合の問題点
映画やドラマの場合は比較的早い段階でご相談を頂戴するのでロケにスタッフが同行することができますが、テレビ番組の場合はスタッフさんの経験不足からロケ終了後に素材のみをお送りいただき加工をご依頼いただく場合がありますが、ほとんどの場合お断りすることに結果としてなってしまっています。素材が加工に適したものに仕上がっていることは稀で自動追尾のマッチムーブができないなど、ほとんどの場合は作業は手作業が多くなり難航し、かえってコストがかかってしまう場合が多いのです。しかしそのコストを支払えるだけの予算的余裕がテレビにはない場合がほとんどなのです。
CGは打ち出の小づちではありません。ボタンを押せば何でもやってくれるわけではないのです。計算高く多くの経験則から最良の手法を選択し、場面場面ごとに判断し、適切に処理を行っていく、これがプロの仕事であるはずです。私たちプロがロケに同行し、その専門家としての意見を聞いてくだされば自動追尾が使える範囲が広くなり、手作業が減る分コストも安価に済みます。
詳しくは弊社までご相談ください。
適正価格でCGを皆さまの力に
デキサでは、適正価格でCGをご利用いただけるよう、シンプルな制作体制と制作期間の短縮を実現するため20年もの歳月を使い試行錯誤を繰り返してまいりました。その結果、現在の安価なCGにありがちな「海外アウトソーシング」を使わず、弊社自社内もしくは東京都内のアライアンスパートナー企業とのジョイントで、案件ごとにジャストサイズの現場を構成し、適正価格でCG動画をご提供できるように努めてまいりました。
また、弊社はCGのみの制作に限らず映像コンテンツ全般をプロデュースから完パケまで制作することができる「映像制作会社」です。CGカットの制作だけではなく、そのCGを活用した映像作品全体をご発注いただくことで、ますますコストパフォーマンスの高いCG活用を実現できます。
不毛なコスト競争には応じませんし、過度のダンピング交渉にも応じませんが、同じ予算内でのクオリティで勝負するなら自信をもって弊社デキサのご利用を強くお勧めいたします。