映像制作の現場からタイトル

急増中の産婦人科不妊治療動画制作

不妊治療術式解説不妊治療の医療動画。思い起こすと実はこの5年くらいでテレビ番組や医療機関のビデオパッケージで、産婦人科における様々な不妊治療を紹介する動画の制作にからむことが多くなっているように感じます。それだけ需要があるということなのでしょうか?

私の会社は多くの医療コンテンツ制作を行っています。とはいえこれまで手掛けてきた医療動画の半分は整形外科や脳神経外科の分野で、もう半分は医薬品の作用機序をCGで動画化するなどの仕事が多かったと思います。本当にここ数年の間の傾向として、不妊治療を題材としたコンテンツ制作が増えているのは確かです。

>>参考~弊社の医療映像制作の詳細

>>参考~弊社の医療CG制作の詳細

扱う治療法も様々です。最近ではハラメディカルクリニック様が推進しているERPという子宮内膜を再生させる施術の方法を扱いましたが、不妊治療もどんどん身体への負担の少ない方法が実現できるようになってきたようで喜ばしい限りです。
ERPは再生医療の技術を使って、薄くなってしまっている子宮内膜の状態を厚く改善して、受精卵が着床するために必要な免疫応答反応を活性化するという治療法です。こんな治療法はちょっと前なら難しかったのでしょうが、今は医療業界のインフラもどんどん整備されているようですから、ベンチャーのような形で新しい技術を提供する会社もたくさん出てきて、医師の皆さんも、そうした技術の活用法を前向きに考えられる地盤が出来上がっているということなのでしょう。素晴らしいことだと本当に思います。

動画が欠かせない治療法の説明

不妊治療インフォームドコンセント動画こうした治療法の説明を行う上で欠かせないのが映像や動画です。

これが本のような文字情報ですと、どうしても専門用語が多くなってしまう傾向があります。そもそも専門用語というのは、その言葉が無いとうまく伝えることができないから生まれるわけで、専門用語を使わずに専門的な内容を伝えようとしても、限界があるのです。

例えば本を読んでいて「子宮内膜」という言葉が出てきた段階で普通の患者さんなら、そこで「ん?」と疑問符が出てきて、単語の意味を調べてからでないと先に進めなくなってしまう。私たちもこうした治療法の解説動画を作る時は同じように数日間はリサーチで書物を読み漁りますから、そういう疑問符の壁に阻まれてしまい、先に進めない気持ちというのはよくわかります。

しかし動画なら、子宮のCGを出して矢印で「→子宮内膜(ココ)」と示せば、言葉がわからなくても、「ああ、子宮の内面の膜のところね」と直感的に理解することができるわけです。この直感性こそが医療業界で動画を活用する一番の動機となると思います。

学術の世界をどう一般社会と近づけるか

今は、いわゆるアカデミックな世界と、一般の社会との間をどうつなぐか?という大きな問題を抱える時代です。私たちメディア人の目からすると、アカデミックな世界で扱われている情報は年々レベルが高くなっているのに、それをうまく社会にアピールすることができずにいるように見えるのです。この傾向は今のところ宇宙物理学などの世界で顕著ですが、医療業界もまた同じような傾向があるように見受けられます。

新しい治療法、特に再生医療がからむような治療法では、どうしても動画での表現は欠かせないと思います。再生といっても「何を?」「どうやって?」と聞かれたときに言葉で説明していたら、どれだけ時間がかかるでしょう?
動画なら直感的にすぐ概要だけでも把握することができるでしょうし、患者さんのことを考えるとそれが一番フレンドリーな方法だと思うのです。もっと言えば患者さんに説明している時間を節約することもできます。余った時間を治療に回すこともできるでしょうし、自分の時間にすることだってできるはずなのです。

とはいえ、悪いことにお医者さんは頭がいいので、なんでも自分でやろうとします(笑)
例えば今年、ある大学が脳神経系の解剖CGモデルを独自にモデリングして公開しました。いや、試みとしては大変結構なのですが、それで医学の世界と一般社会の垣根を取り払えると考えるのはまだ早い。緻密だし、解剖的には正しいのですが、でも、いわゆる「テレビ的」ではないんです。そういうテレビ的感覚というのは、やはりその道で長くやってるプロが数歩先を行っていると正直思います。

一般に伝わりやすいことを第一に考える

一般の人がわかりやすいコンテンツと、正確なコンテンツは別物です。正確なのは当たり前に必要な条件としてもそれは必要十分条件ではありません。正確なモデルに対して「わかりやすさ」のトッピングが必要なのです。正確なだけならCTやMRIの三次元造影画像で済むのです。一般向けならすごくシンプルなイラストのほうがわかりやすい。

私は今、すごくシンプルなイラストアニメーションで不妊治療の動画をやったらすごく良いんじゃないかと思っています。もう三次元CGですらない、きわめてシンプルなオシャレな映像。女性受けを考えると、すごくアンニュイ(古い表現でスマン)な世界観で治療法や薬剤の作用機序を解説するようなものをやれる機会があるならやってみたい。
女性がメインターゲットの医療映像って、産婦人科くらいしか思いつかないんですよ。だからこそ産婦人科で女性的な表現を交えたイラストアニメーションコンテンツをやってみたい。絶対に新しい表現ができると思いますし、気に入ってもらえると思います。

誰か、作らせてくれるクリニックさん知っていたら教えてください!!!

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