映像制作の現場からタイトル

おお!なんかまずいぞ!

映像屋は本当にウェブの使いこなしが下手くそです。私も同類ですが、なんかわかりませんが、「映像演出」と検索すると、そこそこ上位に表示されるようになってしまったもので、まじめに書き直します。不真面目な解説を書いてしまいすみませんでした!!!

そんじゃ少し映像の演出について簡単にでも解説してみましょう。

映像演出はわかりにくい価値観

映像を仕事にしていて、「ディレクター」の名刺を渡すとよく聞かれるのが「ディレクターって何してる人???」という質問です。もう本当に参るのですが、仕方ないので「えーと、ディレクターってどんなイメージですか?」と逆に質問しちゃうんですよ。そうすると「肩からカーデガンかけてて、夜なのにサングラスかけて六本木で外車乗ってるって感じ?」って言われて倒れたことがあるんですが、世間様の認識なんて、こんな感じかなと。

でも、わかりにくいと思うのです。実際わからないでしょう。だから、いいんですよ、恨みません(w

ディレクターってのは映像を演出する人です。ちなみに映像の定義についてはちょっと専門的すぎるかもしれませんが「映像と動画の違い(コチラのページ)」を読んでいただくとして、じゃあ「演出」って何?っていう素朴な疑問をお持ちになる方が多いと思います。少しそういう話をしてみますね。

あくまで基礎的な話だけにとどめますので、短くまとめたいと思います。

映像を「狙い通りにする」のが演出

映像を狙い通りに作るのが演出です。もうちょいカッコよく言うと「作者の意図を反映するための操作手法」とでも申しましょう。つまり視聴者に狙った通りの印象を与えたり、いい番組だねと言ってもらえるようにしたり、面白いねと思ってもらったりと、とにかく映像作品を最初から最後までちゃんと見てもらえて、わかりやすくて、なおかつ印象にしっかり残り、ついでに感動させたければ感動させちゃおう、笑わそう!っていうことです。まあ、別に「狙い」がここじゃなかったら、感動しなくても笑わなくてもいいんだけど、少なくとも「狙い通り」に映像を仕上げることが演出です。

つまり、もうちょいかみ砕くと、視聴者の心理を裏読みして、狙った通りの心象を与えるように映像作品を最初から最後まで責任をもって仕上げること。これが映像演出という仕事です。

演出は何でも屋

上記のように映像演出の仕事はすごく漠然としています。漠然としているから、仕事の内容は多岐にわたります。

例えばロケで出てくるお昼のお弁当。私がディレクターの時はロケのお財布を握っているプロデューサーさんに細かい注文をしますよ。「どんなお弁当?」「好き嫌いが分かれる弁当はダメよ」って。だってお弁当がしっかりしていないと、体力使ってる演者さんやカメラさんを含む技術さん、それにメイクさんや衣装さんが午後からがんばれない。がんばってもらいたいならお弁当は大事。

また、ロケで建物を借りたりする時は、その建物の近隣の方々のところに自分で回ります。それで「この人はロケに協力的だな」「この人は少し嫌がってるな」と自分の体感として様子をつかむんです。こうすると、どっちの方角になら音をどの程度出しても大丈夫か判断できるし、無用なトラブルも起きません。

ロケの宿泊でホテルを使うなら、私の場合は部屋に入るとまず冷蔵庫を見て、ドリンクがあるホテルかどうかを見ます。それでビールが入っていないようなら、スタッフの部屋を回ってビールくらいは差し入れをする。その一本があるかどうかで、翌日に持ち越す疲れが変わるスタッフだっているんです。

とにかく映像の演出をするディレクターというのは、映像を良くするためなら何でもする。何でも屋ですよ。

ドラマの概念が必要

上記のように何でも屋の映像演出家ですが、映像作品の中身において何が大切か?演出の本質に少し触れてみたいと思います。
これはディレクターによっていろいろあるでしょうが、私の場合は「共感をいかに作り出すか?」という一点だけは特に注意するようにしています。

人に共感を得ようとすると、私は映像作品の中に主人公とドラマが必要だろうと思っているのです。

主人公というのは作品の中心となる存在で、視聴者が最も感情移入しやすい存在です。映像を見る時というのは、視聴者は無意識に自分という存在を映像の中の誰かに重ねて見ているものですから、多くの人が自分と重ねやすい存在を主人公に据えたほうが共感を得られやすいのです。

またドラマというのは「価値観の対立」です。環境や周囲の意見が壁になって目的を達成できないようなシチュエーションが発生した場合、主人公は一体どうそれを解決するのか?その時の手段だったり思想だったりが、視聴者の価値観と一致した時に、それは共感という形で跳ね返ってくる。

私が昔作った『がんとの闘い~血管内治療』などは、いわゆる標準治療と言われる治療法と、新しい治療法である血管内治療という二つの存在を対立させ、その二つの価値観の間で悩み、選択を迫られるがん患者の心の動きを追いました。
こうした「誰が」という要素と、「何と何の間でどちらを選択するか」という要素が揃って初めて映像はドラマとしての要素を満たし、共感を得るか得ないかという審判の場所に躍り出ることができるのです。

映像作品を見て感動するかしないかは視聴者の判断ですし、視聴者の価値観によります。しかしこうしたドラマ性無くして、感動や共感の審判を受けることすらできません。

映像のお勉強は続く

現場で忙しい日が続くと、どうにも理屈で映像演出を考え続けることが困難になります。とはいえ最近はやっと時間もある状況にいますので、またお勉強です。
今は「映像」とは何?という素朴なところから研究をはじめました。その第一弾として「映像と動画の違い(コチラからどうぞ)」を書きながら考えてみています。調べると色々発見もあって、なかなか面白い考察テーマです。30年も映像演出の仕事していて「今更かよ!」と突っ込みを入れたくなるようなテーマなのですが、さすがは私が愛してやまない映像の世界、大変奥深いものです。

さて、過去に書いた記事でいい加減なページを見つけて、少しは真面目に修正する努力をします。どんどん良いウェブサイトになるよう頑張りますので、ぜひご一読くださいませ。

>>映像制作の要~映像演出について
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