映像制作の現場からタイトル

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映像制作マニュアルを制作開始

今、当社で映像制作のマニュアル本とDVDを制作しています。これはオリジナルコンテンツとして制作しているもので、どこかの出版社さんから販売するものではありません。
実際、こうしたオリジナル動画コンテンツを自社で販売していくという方向性は正しいと思っています。

流通を手に入れた制作会社

昔は流通の方法が皆無でしたから、映像制作会社というのは流通のシステムを牛耳っている会社の下請けとして働くしか方法がなかったのが現実です。
たとえばテレビ局などが良い例です。昔はテレビ局だって自社で映像作品を積極的に制作していたのです。ところが制作部門というのは金がかかるために、会社本体から切り分けたほうが効率が良くなってしまったわけです。そこで本体では最低限度の報道などの番組を除いては制作から手を引き、同時に制作会社というものを外部に作る、もしくは外部に自然発生した制作会社に委託するという方法にしたわけですね。
細かい経過については知りませんが、おおむね狙いという点では当たっているはずです。
私はテレビ局に「流通を握っている限り制作会社を上から押さえることは可能」というおごりがあったのではないかという疑いを持っています。そうでないなら、ここまで徹底して制作部門を外注のみに任せるのは危険と判断するはずです。
確かに本は取り次ぎが扱ってくれなかったら全国の書店に撒けませんし、番組は放送局がなかったら誰にも見てもらえません。そういう意味では昔の制作会社は「下請け」を前提に仕事をしていたのです。
ところが最近は事情が少々変わってきました。インターネットが新しい流通、それも私たち制作会社が直接品物を流通できる可能性を生んでくれたのです。

オリジナルコンテンツという選択肢

先進的な制作会社は、自分たちで作った制作物を直接販売する道を模索しはじめました。これは大きな進歩です。はっきり言ってしまえば「いつも下の立場で甘んじていた」と言ってよい制作会社という存在が一気に表舞台に出てきたのです。
顕著だったのはiPad/iPhoneアプリでした。アプリはアップルストアから販売しますが、アップルでデベロッパー登録した会社なら、誰もがリリースをすることができます。しかもここには大手も中小もありません。大手テレビ局と弱小製作会社が同じ舞台で闘えるのです。これはデジタル時代が生んだ革命的な出来事でした。

会社の規模が関係ない時代へ

アマゾンもそうです。大手の出版社さんが作った本やDVDと、弱小制作会社の本やDVDの間には何も差がありません。むしろネットで火さえうまくつけられれば、その商品はアマゾンにおいて大手のものより売れる可能性すらあるのです。
良いものさえ作れば、それは売れる。シンプルなルールです。このシンプルさは私たちのような実力主義の制作会社にこそ向いているのです。
一緒に闘える会社さんがあったらぜひ声をかけてほしいですね。いろいろ新しい試みをしてみませんか?多くの同業他社の社長さんからのご連絡をお待ちしています。

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