映像制作の現場からタイトル
2024/4/3公開

モノ作り(クリエイター)小ばかにした川勝平太知事

問題発言が多い静岡県の川勝平太知事。リニアに反対し続け難癖をつけまくっていたこの川勝知事が「前知事」になろうとしています。年度はじめの挨拶での不適切発言がきっかけでしょう。世の中が忘れても私は忘れないように、ここに彼の発言をメモしておきます。

実は静岡県、県庁というのは別の言葉でいうとシンクタンクです。毎日、毎日、野菜を売ったり、あるいは牛の世話をしたりとか、あるいはモノを作ったりとかということと違って、基本的に皆様方は頭脳・知性の高い方たちです。ですから、それを磨く必要がありますね。(2024年4月1日、静岡県庁での新規採用職員向けの訓示より抜粋)

明らかに農業家・青果流通業や酪農家、そして私たちのようにモノを作る職人・クリエイターを小ばかにしている発言です。そして県庁をシンクタンクと位置付けて「頭脳であり知性が高い」という表現をしており、研究員や調査員が私たちモノ作りをする人より上だと言わんばかりの表現をしている。
早稲田で修士号、オックスフォードで博士号をもらったにしては、まったく無知ですね。薄っぺらくて失笑を禁じ得ない。こんな発言をしているようでは空っぽのレベルでインテリジェンスのかけらも感じません。
県庁の訓示で職員に対して「頭脳・知性を磨く必要がありますね」と説く前に、お前自身がまずは頭をパッカリ開いて中身をクレンザーで磨いてから出直して来いってレベルだと思います。

東京の羽田空港のことも小ばかにしている

冒頭にも言いましたが、彼は問題発言が多い。彼の問題発言は今に始まったことではなく、私のふるさとであり、今も自宅があり、会社も構えているこの羽田の地を「東京の外れ」と言いやがったモノ知らずです。
静岡県広報局発行の『Myしずおか』24巻(2005年3月)5ページの「新しい地球モデルを目指す――自然の恵みと美意識を生かして」という記事の中で川勝氏は以下のように述べています。

「国際空港は東京の外れや大阪湾ではなく、富士山が見える場所にあったほうが日本らしい」

この「国際空港は東京の外れ…」というのは、明らかに大田区の羽田空港を指しており、失礼にも程がある。まずは羽田・糀谷・蒲田地区の人たちにちゃんと謝れ。
で聞くが、静岡の空港なら日本らしいのか?やれるもんならやってみろよ。国際空港ってのは、静岡に作るより経済規模が桁違いに大きい東京と大阪にそれぞれ大規模な国際空港を置いたほうが効率が良くないか?空港の立地というのは「日本らしい」とか「らしくない」とか、そんなことで決めるべきことではない。このくらいのことは博士号を持たなくてもわかる常識論だ。逆に修士号と博士号を持つ県庁トップである川勝知事が、こんな常識論を知らないとは恐れ入る。一体何の学位を授与されたんだか?さっぱり理解できない。
それに歴史的に見ても羽田は「江戸前」であり、西から江戸を目指してきた人たちが「ついに江戸まで来たんだなあ」との想いを胸に多摩川の渡し船を降りる地です。この六郷や矢口に近い羽田こそ、日本の玄関。そして日本の都「東京」の玄関にふさわしくないか?
それに、富士山は羽田空港からも見えますし、羽田から川崎の殿町に向かう多摩川スカイブリッジからも美しい多摩川の水面と共に眺めることができます。川勝知事はこの風景を見た事があるのだろうか?近代的な街の地平線を彩る山並みや富士山。そしてそこに沈む夕陽。これこそ、日本の玄関ではないでしょうか。
私はこの地に生まれ、この地でモノを作る仕事をしていることに誇りさえ持っています。その感情を無にするような発言をした川勝知事。断じて許してはなりません。静岡空港?何を言っているのか?

お前の美意識ごときで日本の交通をいじるな

それにこの記事のタイトル「新しい地球モデルを目指す――自然の恵みと美意識を生かして」って、美意識で静岡に国際空港を置こうということ?そして新幹線をその近くに停めようという腹が見え隠れする。新幹線をそんなに停めたら新幹線の意味が無くなっちゃう。
あのさ、日本は世界有数の経済大国ですよ。趣味で国家ゴッコをやってるわけじゃないし、ふざけた政治家が失敗したら世界経済に影響してヘタすりゃ地球の裏側で犠牲者が出るレベルなんですよ。頼むからアンタの美意識程度で日本の構造やトラフィックインフラをいじくり倒すのはやめてほしい。

さてトラフィックと言えば、川勝知事に邪魔され続けた中央リニアの件。川勝知事には散々な目にあわされてきたJRさんには日本の国益を優先し、中国よりも先に単なる浮上式ではない、日本が先駆けとなる超電導リニアによる本格的な幹線鉄道を運行し、日本の鉄道技術の優位性を改めて世界に示していただけたら(示すだけでなく売り込みも同時に)と切に願い、今日の愚痴はこのくらいにしておいてやろう。
いずれにしても、大田区羽田というふるさとと、クリエイターという「モノ作り」の職業を小ばかにされたことは一生忘れることはないからな。川勝、もう二度と表舞台に出てくるなよ。不愉快だから。

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