映像業界におけるコンプライアンスについて
弊社デキサホールディングス株式会社は、「コンプライアンス意識が薄く働きにくい」と言われがちな映像業界にあって、良い前例を作れるようにしたいと考えます。
どんなに大きな映像制作会社も、多くの協力スタッフやパートナー企業が無ければ成立しません。弊社デキサホールディングス株式会社は、お客様から個々のスタッフの方々までを含めた「お仕事の流れの全体」を俯瞰し、取引関係で生じる様々な権利や義務を明確にすることでお互いに円滑なクリエイティブワークができるよう配慮します。
以下に弊社の取り組みについてご説明したいと思います。
下請法の遵守
特にクライアント様から弊社へ、弊社から協力会社様へと流れていく仕事の流れの中で、下請法という法律を遵守することが、とても大切なことであると弊社は考えています。
映像制作という仕事はクライアント様からの御指名と発注があって初めてスタートする仕事です。当然、クライアント様と私たちデキサとの間には契約が存在します。
さらに弊社デキサがクライアント様からいただいた仕事をスムーズに遂行するためには、協力会社様の存在が欠かせません。こうした協力会社には、私たちデキサには無い才能がたくさんあり、こうした才能に支えられることで、クライアント様からいただいたお仕事を、より高いクオリティで完成させることができるのです。そうした意味からも、私たちデキサと協力会社様との間の約束事を守ることも大切だと考えています。
こうして見ると、映像制作という仕事は、多くの会社対会社の関係があり、それと同数の契約も存在します。
下請法という法律は、こうした「川上であるクライアント様から水のように流れていく仕事に付随する契約」にまつわる様々なルールを取り決めています。クライアント様にとって、法律に則った安全な取引を行う意味でも、また、多くの協力会社様に気持ちよく、かつ経済的に満足できる取引をしていただくためにも、この下請法を守ることが、とても大切です。
クライアント様へのお願い
下請法の関係でクライアント様にはいくつかの点でご協力をお願いしております。ご面倒をおかけいたしますが、結果としてクライアント様の利益に結びつくことでもありますので、ぜひご協力をお願いします。
協力会社様へのお約束
弊社は企画立案から最終完パケまで、映像を一貫して制作することができるワンストップ企業ではありますが、部分部分において、弊社よりも優れた知識と経験をお持ちの協力会社様を多く活用しております。その意味では、弊社も下請け業者でありながら、親事業者でもあります。当然、親事業者として下請法は遵守するべきと考えております。
著作権の扱い
弊社は著作権について、財産権と著作者人格権の両方について適正に扱うことをお約束いたしております。
まずお客様は自由に放映、頒布、複製、改変、翻訳などを行うことができるよう、弊社はお客様の利益を第一に考え適正な扱いをお約束いたします。著作者人格権を行使することも基本的にはございません。ただし弊社撮影の資料映像を使う場合や、CG作品の場合など、複雑に権利が絡み合う場合もありますので、権利の譲渡につきましては事前にご相談をいただければと思います。
弊社の協力会社などの皆様に対しても、著作権の扱いは適正に行われることをお約束いたします。著作権法という法律では職務著作の場合法人である弊社に著作権が発生することになりますが、弊社では基本的にクリエイターの皆様の士気という観点から、最大限クリエイターの皆様の権利を尊重いたしております。
著作権法について
著作権法は難解な法律です。商業作品の場合はクライアント様からご依頼をいただき、費用を負担していただいて制作を請け負うことが多いので、よほど大きな権利をめぐるものはともかく、小さな権利をめぐる争いが基本的に起きにくいのです。当然判例の積み重ねが無いため様々な解釈が今もせめぎ合っています。
ぜひ一度著作権法の概略について以下のページをご参照ください。