主義①~自社で映像を作る映像制作会社でありたい
私たちデキサのウェブサイトをご覧いただき、ありがとうございます。デキサの代表取締役の奥山です。
うちの特長は「映像を作れること」です。映像制作会社の社長が何を当たり前のことを言っているんだと思うかもしれませんが、実際、映像を作っていない「映像制作代理店」のような会社は多々あります。自社の社員としては制作管理を行うプロデューサーやその補佐をするプロマネしか置かず、顧客対応とスケジュール管理だけに徹して、あとの実制作作業は、営業力は無いけど映像を作ることができる下請けの本物の映像制作会社に任せてしまうのです。
しかしこういう映像制作代理店のプロデューサーさんやプロマネさんは実務経験が無いため、それぞれの工程の仕事にどの程度の時間がかかるかわからないので、組むスケジュールすら机上の空論で意味がなかったりします。
例え良い人だったとしても、机上の空論ばかりで、まともなスケジュールすら組めないプロデューサーやプロマネは悪です。現場を混乱させ、意味のない労力を生み、コストを不要に上げてしまう。
本当のプロというのは、全部の工程を経験し、知っているものです。たたき上げにしかできない仕事があります。少なくとも映像制作会社の大将たるプロデューサーを名乗るなら、制作管理、企画、構成、演出、撮影、編集、CG制作、音効など、できる限り広範に、制作工程を基本くらいは実地で仕事として経験して、その苦労を学ばないといけないと私は思うのです。ところが面倒な仕事は下請けに丸投げですっ飛ばしてきたものだから、大事なところを学んでいない。
うちは会社の伝統として本当のことしか言いません。「できることはできる。できないことはできない」とハッキリ言いますので、その場しのぎの耳あたりの良い言葉は使いませんが、少なくとも映像制作の工程全般を「流す程度以上」には理解していますし、人的コストも全部理解しています。そして、この姿勢があるから信用してくれるクライアント様も実際多いです。
誰もが知っている一流の大手企業様も直接うちを使っています。個人的にも親しくなった方々も大勢います。それが実績というものです。決して耳あたりの良い言葉は使いませんが、本当のことしか言いません。だからクライアント様が認めてくださるのです。
映像制作をしたいなら、ぜひ弊社にお声掛けください。うちが向かない仕事の場合は、得意なちゃんとした制作会社をご紹介します。
主義②~プロとしてのお作法を守り抜く
映像制作というと、昔と違い、今ではカメラも高性能のものが安価に入手できるようになり、編集もパソコン上で比較的簡単に行うことができるために、この業界とかかわりのない人からしても馴染みのある作業になりつつあるのではないでしょうか。
また、従来はテレビ番組くらいしかなかった映像の大量需要が、ウェブ動画コンテンツなどの新しいメディアの登場でより広がりを見せ、新しいビジネスチャンスとなっています。
こうした状況の中で、実に多くの業種業界の方々が映像制作というビジネスに参入してきています。ウェブ業界の方々も多くの会社で「映像制作」を謳っていますし、印刷会社が映像制作の部門を持っているなど、新しい需要に合わせた新しい受け皿の供給がはじまっています。
では、こうした時代の中で、私たち生粋の「映像一筋」で働いてきた叩き上げのスタッフはどう立ち回ればよいのでしょう。
私たちは、テレビ番組制作現場から、この業界で仕事をしてきた生粋の映像制作者の集まりです。フィルムの仕事に始まり、テレビ番組の制作、そして今はインターネットやアプリなど新しいデバイスに向けた映像を制作している映像制作のプロフェッショナルです。映像というメディアの変遷を身をもって体験し、その歴史の中で生きてきた、それが私たちデキサの強みでもあります。
私たちデキサは大きな現場を体験してきたスタッフの集まりだからこそ、そうした大きな現場に脈々と流れる伝統的な「お作法」を学び、実践してきました。映像制作というのは実は複雑怪奇な作業を一つ一つ丹念にこなす必要がある仕事です。ひとつでも飛ばすと、即失敗というわけではありませんが、撮りこぼしなど、大きな失敗に結びつく可能性が高いのもまた映像制作という仕事の特徴です。その失敗をなくすために存在するのが現場の「プロのお作法」という不文律です。
このお作法は、不文律であって教科書に書いてあるわけではありませんし、現場にいる先輩の背中から学ぶしかないものです。仕事のプロセスそのものは言葉で伝えることができますが、このプロの現場にしかない不文律を学ぶには、まさに「見て学べ」という方法しかありません。
例えば私たちプロは、相手が映像のプロかどうか見るだけで分かります。プロはプロの雰囲気を持っているからです。この雰囲気のもととなっているものこそ、映像制作の職人しか知らないし、理解することができない「不文律」です。
私たちはこの「お作法」を知っているかどうかこそがプロとアマチュアを分けるひとつの目安ではないかと思っています。失敗の可能性を減らし、困難な仕事を遂行すために過去の先人たちが工夫に工夫を重ねて培ってきた不文律、姿勢のような漠然としたノウハウは、修行を通じて親方から弟子へと脈々と受け継がれてきたのです。そしてその延長線上にいるのが私たちデキサです。
デキサは、新人教育を行うときも、こうした不文律を重要視し、伝統的な映像制作業界にいなければ知りえないものを最優先で伝えるということを重要視しています。
私は常に新人には「小手先じゃない」と教え続けています。小手先の仕事とは時代とともに流れ去る知識です。例えば数年前まで映像編集はテープ編集でした。しかしそれがノンリニアの登場で大きく変わりました。カメラは肩に担ぐ大きなENGカメラが一般的でしたが、今ではハンドヘルドの小型機が普通にテレビ番組制作現場で使われています。さらに4Kカメラも普及して、先進的な制作現場にはすでに導入されています。このように、表面上の知識はどんどん刷新され古くなります。しかしプロの持つ経験値やノウハウは時代に流されず、いつまでも価値あるものです。
もちろん、ある程度時代に流されなければ、その時代に合った映像制作は不可能です。映像というメディアは宿命的に再生デバイスが必要なメディアです。そのデバイスは昔は映写機とフィルムでした。しかしそれがテレビモニターになり、今はパソコンやタブレットPCになりつつあります。宿命的にこうしたデバイスを追いかけなければならないなら、とことん追いかけよう。それが映像制作のプロとしての基本姿勢であると私たちデキサは考えています。
必要なことは、時代に流されない価値観と、時代を追いかける気持ちの両立、バランスではないでしょうか。そのバランス感覚こそ、デキサが追い求めてきた映像制作者としてのあるべき姿であると考えています。
こうした考え方に共鳴できる方々はたくさんいらっしゃるのではないかと思います。どの業界においても不変の価値観と最新の価値観というものの両者両立というのはテーマであると思うからです。
今後もデキサは多くの価値観の狭間でベストバランスを探し続けるでしょう。それが激変し続ける映像業界において私たちプロがしなければならない事だと信じるからです。
私たちデキサは、自分達の軸足をどこに置くべきか、それを知っています。そしてその軸足は決してブレません。ブレないからこそ激変する業界において一定の存在感をアピールすることにつながると確信しています。
ぜひ私たちデキサを今後ともご愛顧いただければと思います。