プリプロダクション
映像制作・動画制作における撮影前の作業全般をプリプロダクションといいます。多くの場合は数か月程度の時間をかけて綿密にプランニングを行い、台本などを制作する工程ですので、作品の根幹を決める作業と言っても過言ではありません。何のためにその映像作品が存在し、どのようなコンセプトでその目的にアプローチするかを決める大切な工程です。
また同時に著作権の扱いをどうするか?など、法務的な確認もこの段階で行います。さらに作品の規模や性質の都合上、弊社のみで制作を行えない場合などは、協力会社様との契約を下請法に従った形で結びます。
企画立案
映像制作はまず第一に企画から始まります。企画の立案は「目的ありき」です。何のためにその映像作品をお作りになるのか?徹底した聞き取りをクライアント様に行い、私たちが今現在持っている制作の幅の中で最大限効果的な企画を立案します。
また、もちろん私たちのお客様は制作費をお支払ただくクライアント様ですが、映像制作の難しさは「視聴者様もまたお客様である」という点に尽きます。視聴者の皆様の利益を無視して映像制作は成り立ちません。
例えば商品紹介映像の制作であるなら、その商品の売り込み、つまりクライアントサイドの利益のためにその動画が存在するのは当然です。しかし貴重な時間を割いて動画を見てくださる視聴者の皆さんの利益も考慮に入れなければならないと私たちは考えますし、もちろん見てもらえる動画を制作しないことには、商品が売れることもないので、結果としてクライアント企業様のためにもなりません。
私たちは直接的に押し付けるような映像や、商品側にあまりに立ち過ぎた独りよがりな映像の企画はいたしません。あくまでクライアント様の利益と視聴者の心理という両者のバランスを考えた企画立案。これが私たちデキサが企画立案段階で最も大切にしているポイントです。
リサーチ
企画立案が済んだら台本を仕上げたいところですが、その前に大切な仕事があります。それは何かというと調査分析、つまりリサーチの仕事です。
リサーチは特に重要な仕事です。私たち映像制作者というのは、特定の分野の映像制作専門業者ではありません。実際のところ初めて手掛ける分野の映像が多いのです。そのため、瞬発力をもって知識を吸収し、自分の中で咀嚼することが映像制作という仕事にとっては重要なポイントとなっています。
こうしたリサーチのような地道な努力は、わかりにくい価値観かもしれません。優れた撮影技術による美しい映像や、CGやグラフィックをふんだんに使った派手な編集のほうが、アピールした時に喜ばれることも多いです。しかし私たちデキサはそうした「小手先のテクニック」については、「そんなことはプロなら当たり前」という姿勢です。
優れた映像作品というものは、小手先のテクニックからは生まれません。例えば、いくらカメラや編集ソフトの扱いに長けていたところで、それは小手先であって、優れた映像作品を生み出すための撮影術や編集術はまた別の次元にあるのです。
それと同じで、優れた台本を書くために必要なのは、日々の学びやリサーチなど、地道な作業の積み重ねの中で知らぬ間に身に着けている「物事の本質を見る目」です。毎回変わる題材について、その本質をしっかりと見抜き、的確に映像(台本)として表現していく。映像制作者にとって大切な本質を見る目を毎日意識しながら私たちデキサはリサーチを繰り返しています。
台本制作
リサーチが終了したらいよいよ台本制作です。台本は構成作家と呼ばれる台本職人の仕事となります。
実のところ台本というものは日本語で書かれているわけではないのです。確かに言語は日本語ですが、文法は映像の文法で書くというとわかりやすいでしょうか。クライアント様によっては台本を自分で書きたいと希望される方もおいでです。しかし日本語をいかにうまく操るかというスキルと、台本を書くためのスキルは全く別物です。台本は映像の専門家にお任せいただければと思います。
上記のような考え方から、弊社では映像の専門家ではない方がお書きになった台本での制作作業は基本的にお請けいたしかねます。
映像は大きく分けると動画と音声から成り立っています。映像の構成作家は動画で伝えるべきものは動画で、音声で伝えるべきことは音声で、的確な割り当てを意識しながら構成台本を組みたてていきます。
また、そればかりか映像という表現特有の強みを活かしてオープニングからエンディングまでの時間軸の流れの中で視聴者の方々の心理を予測し巧妙に計算しながら、効果的に伝わるストーリーの組み立てと、緩急の波を作り出していきます。私たちは様々な角度から考察を重ね、こうした「映像の文法」を活かしきる台本を常に目指しています。
撮影交渉
台本が出来上がったら、その台本通りの映像を撮影できるように様々な手配を行います。司会進行やリポーターが必要ならその手配。スタジオなど撮影場所を探して撮影許可を申請するなど事務手続きも必要になります。
こうした作業は決められたコストを意識しながら行います。そこで活きてくるのが過去の蓄積です。弊社デキサは長年映像制作に携わってきましたので、多くのモデルエージェンシーやスタジオとの取引実績があります。こうした過去の実績を活かしてコストの中で最大限理想に近い状況を用意します。
優れたプリプロダクションが映像の品位を高める
以上がプリプロダクション工程の大まかな流れとなります。
映像作品のクオリティというものは、プリプロダクションによってほぼ決定されてしまうと考えて良いと思います。企画や台本が悪かったら、撮影や編集でいくら挽回しようとしても不可能です。
映像の設計図をまったくの白紙状態から描く段階ですので、プリプロダクションこそ、映像制作会社としての経験値が出やすい工程でもあります。
デキサは長年視聴率と闘ってきたスタッフの集合体です。目を引く企画、精密で間違いのないリサーチ、視聴者を釘づけにする台本、そして抜け目のない事前準備でお客様の期待にお応えします。
時代を追いつつ基本に忠実な映像制作技術
デキサはテレビ番組からウェブ動画まで、一貫して「高いクオリティをリーズナブルに」というポリシーで制作を続けています。
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