音声は映像を構成する大切な要素
映像は動画と音声からできています。つまり映像制作にとってもっとも意識しなければならない大切な仕事が音声の制作、つまりMAという作業です。 MAとはマルチプレックス・オーディオの頭文字。たくさんの音声パーツをひとつにまとめ上げて丹念に組み上げます。
実は、映像においてもっともコストや現場の規模が出てしまうのが、音声の制作なのです。安価な映像制作を行ない、安さが音に出てしまっている。そういった残念な映像作品を皆さんも思いつくはずです。
特に企業広報映像などコストに縛りが強い映像制作の場合、音声までコストや時間が回らず、ナレーションやBGM、効果音のバランスが崩れてしまっているような映像を散見します。
こういった残念な結果にならないためにも、皆さんには音の重要性を意識していただきたいのです。
まずは組み上げの前に、収録時のソリューションについて触れてみたいと思います。
サラウンド音声の制作も可能
高音質なステレオ音源を元にして、様々な音響効果プロダクションとの連携で、優れたサラウンド音声を映像に合わせて制作することも可能です。再生環境によっては、あたかも映画館で作品を観ているような高品位な音響を設計することができます。
一般的な5.1chサラウンド
5.1サラウンドが一般的ですが、これは前方に3つのスピーカー、後方左右に2つのスピーカー、そして低音用のスーパーウーファが1つという構成が一般的です。これらのスピーカー群が生み出す音場を100%活用し、あたかもそこにいるような臨場感あふれる音声を制作します。
ご希望があれば、弊社試写スペースには120インチハイビジョンプロジェクターと5.1サラウンドに対応した音響システムが設置されておりますので、完成した映像作品を理想的な環境で試写することも可能です。
Dolbyアトモスにも対応可能
上方向に音場を拡大するDolbyアトモスへの対応も可能です。大型の劇場では近年このDolbyアトモスの導入が進んでいます。こうした高品位な音響に加えて、ネイティブ4Kでの映像を組み合わせることで、臨場感あふれる映像体験を可能にします。
ノイズは雑音ではない!ステレオ制作に積極的なデキサ
デキサは動画部門と同じように、音響制作についても常に最先端かつ、最も尖ったコダワリを見せる映像制作会社を目指してまいりました。
例えば撮影現場のノイズ。デキサはノイズも大切な音源としてステレオ収録することがあります。街の雑踏、ビルに反響するクラクションの音、スクランブル交差点の足音。こうした様々な音が、実はその場の雰囲気を大きく左右し、言うなれば「音のシズル感」を伝えているのです。
ところが多くの場合、現場のノイズは、カメラに装着したモノラルガンマイクで収録を行います。しかしこの方法ですと音の広がりが消えてしまい、現場や空間の雰囲気をスポイルしてしまいます。
弊社の場合、この「現場の臨場感」を刻み付けるために、ノイズ収録をワンポイントステレオマイクで行うことも少なくありません。ワンポイントステレオマイクというのは一本のマイクでステレオ収録することができるマイクで、現場での設営の手間も少なく、すぐにステレオ収録することができるメリットがあります。
ステレオ収録された生々しい現場の雰囲気音が、 映像を瑞々しく、息吹あふれるものにしてくれるのです。
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ピュアオーディオにも負けない音作り
周波数特性はピュアオーディオの世界ではよく聞く単語ですが、低音から高音までいかに音の周波数がフラットに伸びるかを表す言葉です。しかし映像の音声制作においては、この言葉が語られることはほとんどありません。また、ダイナミックレンジという言葉も、映像の現場ではほとんど耳にしない言葉です。映像の世界でいかに音がないがしろにされてきたかがわかる事例です。
一般的に映像の音声制作では低音や高音を意図的に切ってしまい、中音域を強調した音を組み上げることが多いのですが、これは「視聴環境がどんな環境かわからない」というテレビ番組特有の文化から生まれた手法です。小さいスピーカーで音を絞って聞く場合などは、極度な高音や低音はそもそも再生する能力がありませんし、あまりダイナミックレンジの広い音は聞こえないかスピーカーを壊してしまうだけです。
しかしこれは視聴環境がわからないテレビ番組などの場合です。十分なクオリティのスピーカーで聞く場合は、物足りなく感じてしまうのもまた事実です。ですので、企業VPやイベント上映用の映像のように、視聴環境が上映前からわかっている場合は、その上映システムの能力を考えながら、ギリギリのラインで音のダイナミックレンジと周波数特性を組み上げて、より「音質の良い映像」を目指したいものです。
弊社はピュアオーディオファンの方々にもご満足いただける高音質の音源制作を映像制作において行う数少ない映像制作プロダクションです。音にこだわりたい場合、ぜひそうおっしゃってください。腕と耳によりをかけてコダワリの音声制作をご提供いたします。
ナレーションの使いこなし
ナレーション一つとっても、いろいろな方程式が存在します。デキサの場合ナレーションは「あくまで補足情報である」という姿勢を貫いてきました。 ナレーションは本質的に言葉ですから、文字で書けるものです。文字で書いて伝わるなら動画と音声、つまり映像として作品をまとめる必要性はありません。つまり、ナレーションは映像作品にとって不可欠ではありますが、それと同時に、ナレーションで内容を伝えてしまうと映像化の必然性を失うというパラドックスがあるのです。 実際のところ、ナレーションというものは映像を見る視聴者に対して心の準備をさせることが役割であって、情報を伝えることが役割ではありません。 また、ナレーションによって情報を再確認する意味合いもあります。さらにはナレーターの声質によっては作品の雰囲気を作り上げることもできます。しかし、情報伝達をナレーションに頼ることはありません。 ナレーション原稿は構成段階から綿密にプランニングされ、編集後に再度細かく吟味されます。より作品の水準を高めるためのナレーションをご提供します。
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ロイヤリティフリー音源も豊富
映像にBGMはつきものです。デキサでは著作権買い取り型のロイヤリティフリー音源を多数ご用意いたしております。米国ジーンマイケルプロダクション様の高品質な音楽なども自由に作品中に挿入することができますので、音声制作につきましては安心してお任せいただければと思います。 また、効果音につきましても多数の素材を準備し、即座に映像中に挿入することができます。
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時代を追いつつ基本に忠実な映像制作技術
デキサはテレビ番組からウェブ動画まで、一貫して「高いクオリティをリーズナブルに」というポリシーで制作を続けています。
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