博物館用展示映像作品の制作
弊社デキサホールディングス株式会社では展示会用や博物館などに展示する学術映像の制作を積極的に受注しています。
サイエンスCGを駆使した映像や、6.5Kを超えるようなIMAX®サイズの大画面対応、そしてその臨場感を最大限に引き上げるDolbyアトモス音響まで、弊社なら最新の映像テクノロジーと30年にわたる制作ノウハウを駆使して、わかりやすく臨場感ある映像展示物を制作いたします。
3D-CGによる可視化
博物館映像を3D-CGなくして語ることはできません。目に見えない概念や過ぎ去った時代の映像を再現する3D-CGは、弊社の基幹事業の一つでもあります。弊社は過去20年にわたり様々な学識者の方々とCG動画を共に作り上げてきた実績があり、その経験の蓄積も膨大です。
今まで扱ってきた題材は幅広く、医学、歯学、解剖学、工学、科学、物理学、地学、地理学、建築学、経済学、その他分類できない様々なジャンルの3D-CG映像を手掛けてきました。
その三次元形状モデルの蓄積は膨大で、いつでも再活用できるよう分類し、アーカイブ化して大切に保管しています。
さらに概念の可視化表現という意味では、どう映像として見せられるようにするかの工夫についても数多くの仕事を通じてノウハウを独自に蓄積し、保存しています。
こうした蓄積をぜひ多くの学術映像にお役立ていただければと思います。
博物館・展示館におけるデキサの実績
確かなリサーチ力を基に制作した博物館や展示館でのデキサの制作実績をご紹介します。弊社がこれまで学術映像制作の中で培ってきた「映像制作の前に徹底したリサーチを」という情報(インテリジェンス)第一主義で、皆様のご期待に応えます。
NHK放送技術研究所展示用映像
常に最新の映像機器とテクノロジーを導入し続けるデキサは、世界の映像フォーマットの殿堂、NHK放送技術研究所の映像制作にも携わっています。内容は現在NHK放送技術研究所が研究しているVRゴーグルにかかわる研究成果の発表です。弊社でもVRなどを含むXRコンテンツの制作に携わっておりますため、身近な題材でした。依頼主がNHK様であるため4Kコンポジットを行いました。CG制作から編集まですべてのフローを4Kで行っています。
福山城築城400周年行事展示コンテンツ
築城400周年行事向けに弊社が制作した福山城再現CGモデルです。VRゴーグルをかぶって立体的に見えるXRコンテンツとして制作されたCGデータです。VRゴーグルを着用している視聴者の方々のアクションによってさまざまなインタラクティブな動きがあるのも、こうしたXRコンテンツの魅力となっています。今後はそのインタラクティブ性をもっと効果的に活用できるよう研究を行うべきと弊社が考えている分野でもあります。
東日本大震災津波伝承館~海底地形CG動画
2019年9月22日オープンの東日本大震災津波伝承館(いわてTsunamiメモリアル)で上映されているプレートテクトニクス説明CGや、過去の主な大地震による津波の伝搬過程を可視化したCGなどを制作しています。2面マルチの特殊な画面に投影する作品として完パケ納品いたしましたが、画面形状が特殊だったため、ここでは3D-CGのモデリング事例としてご紹介します。
海溝部分や海嶺部分を着色または光らせるなど視覚的効果をうまく取り入れながら、学術的に正確でありながらも、多くの方々に理解していただきやすいCGを目指しています。
宇都宮市大谷地域PR作品
2019年制作の大谷石をテーマとした作品です。大谷石採掘現場のかつての様子や、天狗の投石、スルス岩、千手観音などを3D-CGによって可視化しました。
4K(以上)の高精細映像制作に完全対応
4Kは展示上映動画の主流となりつつあります。HDの4倍という情報量を持ち、35mm映画フィルムを完全に凌駕する圧倒的な高精細画像で、展示映像では必須となっている「大画面での上映画質」を美しく演出できるのが4Kの魅力です。
弊社ではワークフローの改善と、自社でデジタルシネマグレードの機材を導入することによって4Kによる映像制作を高いコストパフォーマンスで実現します。
さらに音声も5.1chサラウンドに対応し、その上位フォーマットともいえるDolby®アトモスのご相談にも応じるなど、大画面ピュアAVグレードのOver4K映像制作ソリューションを展示映像の制作のためにご提供いたしております。
こうした圧倒的な「高品位志向」は映像の解像度といった表面的な部分だけではなく、映像信号のダイナミックレンジや諧調表現(bit数)においても同様です。
また展示映像には欠かせない表現手法となっている3D-CGに関しても2018年に導入したメニーコアワークステーションとグリッドレンダリングシステムの組合せ(高速レンダリングファーム)によって完全にOver4Kに対応。HDと変わらないスピードとコストで、4Kの美しい映像世界をご提供いたしております。
さらに、もっと広い視野を確保し、あたかもその場にいるような臨場感を演出できる6.5Kを超える超高解像度/高精細度映像の制作も豊富な知識でご相談に応じさせていただきます。広角シネプライムレンズのキレの良い映像はデキサの信条そのものです。ぜひ超高画質をお望みなら迷わずデキサまでお問合せください。
大画面シアター向けサラウンド音響制作
展示映像には小さなタッチパネルを活用したインタラクティブコンテンツも多いですが、やはり花形と言えば大画面で上映する高精細映像でしょう。
そうした大画面を前提とするなら、その画に匹敵する高いクオリティの音響が不可欠です。弊社では「映像=画+音」という概念のもと、音響設計にソフトの面からもハードの面からも取り組んできました。
特に大画面制作においては、音響のサラウンド制作に注力しており、多チャンネルによる立体音響などを提供いたします。近年では左右のみならず上方向にも音場のひろがりを持つDolbyアトモスでの制作もご相談に応じております。
作品規模を選ばない柔軟なスタンダード制作体制対応
映像制作会社の多くが「小規模専門」「大規模対応」と、得意とする動画制作現場の規模があります。しかしテレビ生まれの制作会社のため、小さい作品から大きな作品まで手掛けられる「グローバルスタンダード対応」の制作システムを持つことが特徴です。
小さい作品では一社の中で完結するワンストップ制作でコストを徹底して絞り、コストパフォーマンスの高い映像制作を実現します。それと同時に、弊社は業界スタンダードとなっているプロ同士の共通言語(標準化システム)の上に成り立つため、どのような大きな規模の作品であっても、映像制作におけるそれぞれの工程を受け持つ専門会社と、いつでもフレキシブルにリンクし、一体化して動くことが可能です。
大きな作品から小さな作品まで幅広い対応が求められる展示映像にこそ、この弊社の特徴がプラスとして働きます。
博物館展示映像に必要必要不可欠な経験の蓄積
博物館などの展示映像は学術映像である以上、間違いを起こさない細やかな映像演出が求められる分野でもあります。その点では華美に目を引き付けることが求められるテレビ番組や広報用映像とは全く違う視点が求められているとも言えるでしょう。
しかし視聴者に楽しんでいただかないことには展示物としての価値を担保することはできません。事実を淡々と描きながらも的確に情報を整理整頓し、見やすく、さらに言うなら学識者の方々の目線を視聴者の方々に追体験していただくような演出的・構成的工夫が求められる分野でもあります。学識者の方々が普段どこに「おもしろさ」を感じているのかを理解しつつ、それを映像作品に反映し具体化する努力が必要とも言えるでしょう。
弊社では、医学系、サイエンス系、工業系、そして時代考証を要する過去の時代の再現映像など、多くの分野で学識者の方々とのコラボレーションでの制作実績の蓄積があります。こうした経験値をぜひ博物館用展示映像に活かしていけたらと考えています。
監修作業の効率化で無駄のない現場運営
学術的な内容の映像で一番重要なのが、監修作業の効率化です。その学術分野においては高名な学識者の方々も、映像については経験値がありませんので、自分の意向をどう表現すれば映像制作者に伝わるかという点において試行錯誤される方々もいらっしゃいます。
最初の企画段階からはじまり、台本作成とそのチェック、撮影と素材チェック、そして編集アガリに対するチェックなど、学識者と映像制作者のコミュニケーションが大切な瞬間が山のようにあります。
つまり映像制作というものはどの専門分野においても「専門家と映像制作者との歩み寄り」が大切なポイントなのです。
様々な分野における専門家の方々とのコミュニケーション経験を通じて、最短時間・最大効率での修正・訂正作業のノウハウを組み立ててきました。こうした経験は博物館用展示映像のような学術映像にこそ活きるノウハウです。
資料映像の法務手続も高い経験値
展示映像は過去の資料映像が多く使われる分野でもあります。資料映像の入手先の選定、さらにその映像素材に関する権利関係の法的手続きなど、弊社は過去に多くの映像制作実績を通じて積んできた蓄積があります。
映像素材の入手先が多くなればなるほど、その権利の管理は膨大です。使用目的も含めて確かにある程度の制約は生じますが、その制約の詳細を理解し、適法に編集し、作品として展示できる状況にコーディネートします。
また、映像素材の入手先が海外である場合も想定されます。弊社は外国語による映像を多数手掛けてきた実績があり、こうした海外の映像素材の入手についても海外対応できるコーディネーターと行動することによって解決します。
商品撮影で培った物撮の技術
博物館映像で必要になるのが展示物の物撮です。多角的にどう特徴を撮影するか?動きがあるものはその動きをいかに映像化するか?光を多く当てられない性質の被写体をいかに撮影するか?映像のテクノロジーが進んでいる今も、まだまだ難易度の高い撮影は存在します。
こうした難易度の高い撮影をするために必要なのが、最新の映像技術をどれだけ知っているかという情報の早さです。弊社は常に最新の映像テクノロジーを駆使した作品を手掛けてきました。その経験から、常に最適な方法論を導き出すこと。これが弊社デキサのこだわりです。
また、いかにテクノロジーが進もうとも撮影技術者の経験値に頼る部分は多く、「ひらめき」や「さじ加減の妙」が求められるのも映像制作現場の特徴です。弊社デキサでは常に経験豊かな最良最高の撮影技術クルーをスタッフに加え、優れた職人にしか成し得ない優れた仕事をご提供します。
博物館映像には必須の翻訳制作にも対応
弊社では二か国語・翻訳版映像制作にも対応しています。日本語は世界でも1億3000万人に満たない人口しか理解することができないマイナー言語です。しかし英語は11億人以上が理解できますので、日本語版に加え英語版の映像を翻訳制作するだけで、一気に10倍もの人たちにその映像作品を見せることができるようになります。
また弊社では語学学習動画を制作している実績がありますので、中国語などにも柔軟に対応いたしております。
より多くの方々に視聴していただくためにも、日本語版の映像制作に加え、ぜひ二か国語・三か国語での翻訳映像制作をご検討ください。
時代を追いつつ基本に忠実な映像制作技術
デキサはテレビ番組からウェブ動画まで、一貫して「高いクオリティをリーズナブルに」というポリシーで制作を続けています。
プロデュース プロならではの映像企画の内容をご紹介。 |
映像演出 視聴者の眼を釘づけにする映像演出の紹介。 |
動画撮影 最新技術を駆使したデキサの映像撮影技術。 |
映像編集 作品を活かすも殺すも編集次第。その秘訣を紹介。 |
音声制作 ナレーションやBGMなど音声の制作について。 |
映像制作費用 気になる映像制作の料金を細かく解説。 |
◆参考◆弊社代表コラム~サイエンス/科学映像制作の難しさ
一般に「参入障壁が高い」「制作に特別なノウハウと知識が必要」と思われる科学映像。しかし高度な演出に裏付けられた「伝える技術」こそが映像制作者にとっての本質であり、この本質はサイエンスに限らずどの分野の映像においても発揮されるべきものです。このコラムではデキサ代表・奥山のサイエンス映像に対する姿勢をお伝えしています。