動画での社員教育(リモート/オンライン研修)の増加
社員教育はコロナ禍までセミナールームなどに社員を集めて講師が講義をするという対面スタイルが一般的でした。そしてこうした社員教育セミナーは一定の効果がこれまでも確認されており、あえて変える必要のないものでした。ところがコロナ禍をきっかけとして「三密」を避けるという方針のもと、企業様における社員教育の主流が映像を活用したリモート/オンライン研修に移行してきました。さらにコロナ禍の終焉を迎えても、リモート/オンライン化の流れはコスト的メリットが大きいため継続されているように思います。
とはいえ、今現在多くの企業様で使われている社員教育動画は、過去のセミナーの記録動画を流用しているためか講義をそのまま撮影したような記録動画が多く、ライブによる講義と同じ内容であるため、ライブの良さもあると言えばあるのですが、反面、ライブの悪さもそのまま引き継がれています。
さらに悪いことにウェブの小さな画面で見るリモート研修動画は、しっかりとした計算のもとに制作されなければ、見にくく、音も聞きづらく、「形だけリモート研修に対応しました」という結果に終わりかねない危険性すらあります。つまり、ライブの悪さを引き継いだ上にウェブ動画の悪さも兼ね備えているという、まさに最悪の結果です。
このような本末転倒な結果にならないためにも、社員教育を動画によるリモートにするなら動画や映像というメディアの特性を活かし、よりわかりやすく、より効率の良いものを作ったほうが良いのではないでしょうか?
予算的にも基本的にチャプター数が多く本数が多い研修動画はスケールメリットが期待できますので、思ったより安価に、他社を引き離すクオリティの高い研修動画を手にできる可能性があるのです。そして、クオリティの高い研修動画は社員さんの学びの促進に直結し、よりライバルを引き離す原動力になる可能性すらあるのです。
もはや形だけ動画を作ればよいという時代は終わっています。リモート研修が一般化している今だからこそ本気でクオリティの高い研修動画を作ることには大きな意味があるのです。
教材動画や飲食チェーンなどで研修動画を数多く手がけてきた教育動画の専門家である上に、スピード感をもって情報を整理整頓するテレビ業界を母体とする弊社に、ぜひお任せください。
動画を活用した社員教育のメリットを整理する
では、映像の特性とは一体どういうことか?「社員研修」というテーマに絞ってその利点を整理してみたいと思います。
編集ができて無駄を省ける
講師のライブ講義は間違いや無駄を省くことができません。しかし映像は編集を経て完成するため無駄を省いて時間をかけずに端的に必要な情報を伝えることができます。さらに話の手順なども収録後に修正をしますので、よりわかりやすく伝えることができるという大きなメリットがあります。
また編集の目的は無駄を省くことだけではありません。情報に「重みづけ」を行い、重要な情報は需要な情報として、より丁寧に伝える工夫を凝らします。
たたみかけ論法による印象付けができる
編集の話に一言加えると、重要な情報に関してはたたみかけを行い、より「しつこく伝える」という編集が可能です。
例えば講師のコメントで重要なポイントが出てきたら、それをナレーションで受けてテロップ表記などでそのポイントを強調したり、さらにはイラストや図表などでポイントを直感的かつ深く解説するなど、重要な情報をより的確にデータと共に視聴者に伝えることが可能です。
図表やCGを交えることができる
上記にも出てきた図表やイラスト、そしてCGなど、重要なポイントとなる情報には直感的に理解や把握をしやすい表現を用いてかみ砕きます。こうしたかみ砕きも映像なら比較的時間をかけずに行う事ができるメリットです。
動画活用が増えて社員教育や意思疎通の記号化が進む
講師のコメントは言葉ですから、その言葉を視聴者が頭で一度分析しなければ理解や把握に直結しません。そこを図表やCGやイラストといった様々な動きを伴う記号によって、より直感的に把握しやすいようにかみ砕くことはとても重要です。
記号化された概念は理解しやすく熟練度の底上げになる
社員の教育が深まれば、より現場で活かせる知識になりますので、熟練度の底上げに大きく貢献することができるでしょう。つまりプロが作った高度な教育用動画は会社の仕事のレベルを大きく底上げし、さらに社員の可能性を開花させ、大げさに言うなら社員それぞれの自己実現に大きく貢献することができるのです。
時間をかけずにスマートな映像制作
弊社はテレビ番組制作の現場からスタートしたスタッフが集まる映像制作プロダクションです。そのため報道やワイドショー、さらにはサイエンス番組やメディカル番組など多岐にわたるジャンルを、限られた時間の中でまとめ上げてきたプロフェッショナルの集まりです。当然制作のスピードはトップクラスです。
放送当日の朝、取材先を仕込み、昼からロケ、そして夕方から編集を行い、当日のうちに放送するといったスケジュールを可能とするのは現場のディレクターが刻々と変化する現場の状況やテーマを変幻自在に方向転換しながら対応するからこそ可能になる事です。
こうしたスピード重視の仕事は事前に情報を集めて台本にまとめる「構成」という作業すら省略して行われます。作品の流れはディレクターしか把握していませんが、それでも番組として最低限のコンテンツが仕上がるのは、個々のスタッフが映像のプロとしての共通言語によって結ばれ、必要最小限度の情報交換で効率的に動くことができるように高度に標準化が進んでいるからです。
こうしたプロの共通言語の上に成り立ち、さらにそれを教育用コンテンツに応用しているのが弊社デキサの強みです。
ビルディングブロック・フローで高度な高速化
さらに弊社では自社グループにおいてCGやイラストなどグラフィックをスピーディに手掛ける最良のパートナーが存在します。こうしたCG部門は、それこそテレビ局からのオーダーで普段から当日納品など厳しいCG制作を行うためのソリューションをすべて構築しているのです。
一般的に小規模な映像制作で行われているワンストップ方式は一人のプロデューサーやディレクターに権限を集中させるので統一感ある映像を作ることには向いていますが、スピーディな制作を行うにはテレビ局と同じビルディングブロック方式を採用し、制作、撮影、編集、CG、イラストなどの担当者にコンセプトを伝えた上で責任を分担して同時進行的に制作を進めたほうが素早い制作を無理なく行うことができます。
リモート研修動画の場合も、私たちは台本を作成することなく、まず最初に講師の講義を一通り撮影してしまいます。一番先に講師の講義を撮影することができれば、その講義内容を基にして台本を作成し、ビルディングブロック方式により各担当がそこに必要なパーツを同時進行で制作し、編集で実に多くの情報整理を行い、CGを加え、短時間のうちに最良の結果を実現することができます。
私たちは広告代理店でもなければ理論家でもありません。現場人の集まりですので、不要な作業を極力減らし、皆さまのチャンスロスをなくした、優れたリモート研修動画を制作いたします。
◆参考◆弊社代表コラム~リモート/オンライン研修動画の重要性
新型コロナウイルス感染症の流行がきっかけとなりリモートワークが推進されています。当然社員は自宅にいることになるため、社員教育においてもリモート/オンライン教育が爆発的に普及しています。現在、社員教育にかかる年間費用は一人あたり平均4万円前後です。100人規模の会社であれば年間400万円の教育費用を使っている計算になります。
多くのリモート/オンライン社員教育はベテラン社員さんの一人しゃべりにパワーポイントなどで図表を参照するという方法が一般的ですが、映像の専門家の立場からしますと、しゃべりは素人、図表は整理しきれていません。しかも図表を出すためにパソコンを操作し、視聴者である受講者はそれを黙って待っているという状況です。それならいっそ、ベテラン社員さんのしゃべりは、ベテラン社員さんでなければわからない話だけにとどめ、多くの基本的な情報は映像作品として完パケにしてしまったほうが効果的ではないでしょうか。プロの作る動画であれば、まず説明手順としての「構成」は完璧です。情報に重みづけをして重要なポイントはそれとわかるようにデザインし、さらに畳みかけて説明を行い脳裏に焼き付くように工夫を行っています。またしゃべりはプロのナレーターですから活舌は完璧です。60分のリモート/オンライン社員教育の密度が上がりますし、受講者である社員さんは把握が楽で、講師のベテラン社員さんもVTRが流れている間はお休みすることができます。
私たちデキサなら、リモート/オンライン研修動画に活用できるノウハウを豊富に持っています。そうしたノウハウについて代表奥山のコラムで触れておりますので、ぜひご一読ください。