帝国ホテルにも使われる大谷石の採石場CG

栃木県宇都宮市から北西にある大谷町。ここで採掘される大谷石は帝国ホテルなどに使われていることから全国にその名が知られています。
大谷石は日本列島がまだほとんど海の中にあった時代(新生代第三紀中新世前半)に、火山灰や軽石・砂礫が堆積して固まったもので、軽石凝灰岩に分類されます。柔らかく加工がしやすいことから建築物や彫刻などに用いられてきました。
採掘は地下深くのとても過酷な環境下で坑内堀りと呼ばれる方法で行われてきました。

大谷採石場の内部CG画像

宇都宮工業高校から2018年の3Dスキャンデータをご提供いただき制作した大谷採石場のCG

上のCG画像は大谷石の地下採石場の中です。地下60メートルにもなる深さで外界の音すら届きません。

今回のCG動画は2019年の春に近畿日本ツーリスト様のウェブサイトで公開されたもので、栃木県宇都宮市がバックアップした作品です。この大谷採石場跡の内部点群データ(3Dスキャンデータ)は栃木県立宇都宮工業高等学校の環境土木科の方々が2018年に測定を行ったデータです。宇都宮工業高等学校様の計測したデータは、それこそ採石場の隅々まで及び、かなり高解像度なものでした。
その後も2021年にクラウドファンドで費用を集め宇都宮大学の学生さんとクモノスコーポレーション株式会社様が点群データを測定しています。こうした活動は大谷石採掘など歴史的な研究において有益なものです。

点群データから線形状CGを作成した事例

近畿日本ツーリスト様のウェブサイトで公開中

以下の動画に弊社が制作しましたCGのパーツが使われています。ぜひご覧ください。

>>地下迷宮の秘密を探る旅~大谷石文化が息づくまち宇都宮~(近畿日本ツーリスト様)

ドローン撮影なども行われたダイナミックな映像からは、大谷町のかつての活気を肌で感じることができそうです。

大谷採石場の竪穴CG

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◆参考情報◆弊社デキサの歴史CG制作サービス

弊社デキサでは数多くの歴史番組やウェブコンテンツに江戸時代や明治大正などの街の様子を可視化したCGを制作してまいりました。専門家の監修を受けながら制作し、在京キー局やドラマ制作会社の作品を陰で支えてきたデキサの歴史CG制作サービスをぜひご活用ください。

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