三分間のリクルート社アニメ
ご存知リクルートさんの企業説明会用の動画です。指定で3分という尺でしたから、そこから逆算してコンテを組み上げています。
代理店さんからは特段ご指定はいただかなかったので、部分的にコンテを作成しなおして実制作にあたりました。しかしいくつか、この作品には難しい点もありました。まず、どうしてアニメで制作することになったのか、その理由からご説明しましょう。
「禁止事項」こそアニメの出番
もし、実写で「○○はやめましょう!!」「××禁止!!」と、ストップばかりかかったら、視聴者はどう感じるでしょうか。実はこの作品はそういう作品だったのです。リクルートさんが開催する企業説明会などのイベントで流れるのですが、基本的に参加している学生さん達に対して「走ってはいけません」「友達とずっとおしゃべりはダメ」「恥ずかしがっていてはいけません」など、注意を促すのがこの動画作品の狙いでした。
そこで私たちは、いわゆる「リアリティ」をいかに消すかという観点から企画を再考し、アニメーションのコンテに反映させる作業から開始しました。
アニメであれば、そもそも「アンリアル」な表現方法ですから、こうした「禁止」を行ったとしても、比較的マイルドに伝わるだろうという計算もありました。
納期までたった三週間
実のところ、この企画がスタートした段階で、残された時間はたった三週間でした。弊社は特急映像制作も常々行っている関係で、こうした時間的に厳しい案件でも制作ができるよう、普段から環境を整えています。
とはいえ厳しい事は同じです。実際に原画をイラストレーターさんに描いてもらう時間を考えると、アニメーションを組み立てるために使える時間はわずかに一週間。
この作品は、まだアドビflashが一般的に使われている時期でしたので、flashをメインにアニメーションを組み立てています。しかしカットや動画の背景などパートとしてはAfterEffectsを使ったほうが効率が良い場合があるため、flashで制作する部分と、AfterEffectsで制作する部分にわけて制作することにしました。
実際、すべてflashで制作しなければならないケースというのはあまりありません。アクションスクリプトというflash特有の言語で何かインタラクティブな動きを付ける場合だけflashが活きるのです。動画としての動きなら圧倒的にAfterEffectsやPremiereでも対応できるものが多い。
本作品は半分がflash、そしてもう半分がAfterEffectsで制作されました。時間的な制約を考えるとベストな判断ではないかと思います。
映像の制作なら用途を問わずご相談ください
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