ナノテラスなどで注目される放射光を解説

東北大学ナノテラス概略イラスト

QST(量子科学技術研究開発機構)様からのご依頼で制作した放射光の概念説明動画です。
近年、東北大学の敷地内に設置されたナノテラスSPring-8に関連し、放射光という言葉はよく知られるようになりましたが、では、放射光という光がいったいどのように発振されるのか?そしてその放射光の特性はどのようなものか?さらに、その放射光が今後どのように世の中の役に立つのか?こうした実態を把握している人は少ない可能性があります。その穴を埋めるためにQST様が制作を決めたのがこの動画です。
放射光の概略、そして放射光施設が完成することで何がどう人類の未来に影響を与えるのかをわかりやすく解説した動画です。

以下バナーから日本の研究者紹介サイトでの動画公開ページにアクセスできます。ぜひご覧ください。
日本の量子研究者紹介サイト

放射光の原理をより実態に近い形で映像化

放射光発生器私たちデキサは、既存の動画を分析したうえで、もっと実際の放射光施設のシステムに近い概念図を多くの人に見てもらう必要性を実感し、今回の動画では、ナノテラスのような代表的な放射光施設の内部構造により近い概念図をCGで制作することにいたしました。それが上記のシーンです。
偏向磁石(Undulator)の内部を荷電粒子がグネグネと曲がりながら通り過ぎることで放射(SynchrotronRadiation)が起こり光(SynchrotronLight)が発生するという原理を多くの方々に実感してもらえるような動画の構図となっています。

synchrotron放射の様子

世の中にどう役立つのか?を解説

当作品の中では短い尺ながらも、放射光施設が使われることでどのような研究成果が期待されているのかを解説しています。

強い光が明瞭な拡大像を生み出す

サイエンスにとって今、もっとも必要なことは「多くの人に研究の意義を知ってもらうこと」だと弊社デキサのスタッフは考えいます。研究者の方々は研究に集中していただき、私たちのようなサイエンティフィックな内容を扱うことに慣れている映像制作者のプロダクションがその研究内容を「平場に落として一般に広く知ってもらう工夫」を行うことが大切です。

科学映像に必要な要素をすべて網羅

弊社は前身となる有限会社時代からの長い歴史があり、私たちスタッフは、テレビ番組やテレビCM、さらにセルビデオといった大がかりな映像作品の現場で制作を行ってきました。
そして2000年代に入ってからは自社でCG制作部門を持つようになり、社内でワンストップフローによる理系動画の制作が可能になりました。
そしてその制作実績は、医療/医学という大変センシティブな分野の映像制作からはじまり、人工知能などアルゴリズムの概念の可視化や、量子科学全般の動画化など、理系全般の映像制作を中心に制作活動を続けています。と同時に、障がい者スポーツを扱うテレビ朝日系のテレビ番組も制作するなど、常にそのジャンルを広げてきた歴史があります。
弊社はまず「科学映像の制作会社」や「CG制作会社」である前に「映像制作会社」です。ですので、科学映像を制作する際においても、映像についてはどんな研究者の方々よりその特性を熟知しています。と同時にその強みを活かしてよい作品を作るためにも、研究者の皆さんに「映像とは何か?」といった基本についても論理的に、理系の方々に理解しやすいように翻訳してお伝えし、さらに良い映像作品をともに作れるよう、クライアントとの足並みをそろえる技術も持ち合わせています。

サイエンス/科学の概念を映像化したい。そんな需要がありましたら、ぜひ弊社デキサを第一選択肢としてお考えくださいますよう、よろしくお願い申し上げます。

作品データ「太陽光の10億倍!放射光が解き明かす未知の世界」

QST放射光科学超入門タイトル制作/デキサホールディングス(株)・CLOUDOH
製作著作/国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構
プロデューサー/吉井淳治
構成・ディレクター/奥山正次
MA/(株)ゲイン
音効・ミキシング/横山敦子
イラスト/上西淳二
ナレーション/山下かほる
CG制作/デキサホールディングス(株)

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科学の知識を直観的な映像で

理系・工業・製品CG動画作例

デキサは医療/医学や化学、物理学、地学、情報サイエンスなど、理系の分野全般に広く扱う映像制作プロダクションです。特にイラストを活用したモーショングラフィックスアニメーションや3Dコンピュータグラフィックスを活用した直観的な表現を得意とし、サイエンス映像を手掛けるようになって以来20年以上にわたる実績の積み重ねの中から多くの表現技法の引き出しを持っています。
またテレビ業界やCM制作におけるマスな現場を運営するためのワークフローをコンパクトにリメイクして導入しているため、スピード感ある現場運営で、クリエイティブな思考や検討にかけられる時間を多く稼ぎ出し、常に最良の表現を目指します。
理系の知識を扱うサイエンス映像の制作のご相談は、ぜひ弊社デキサホールディングスまでお気軽にどうぞ。

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