世界有数の放送技術研究所からのご依頼

ヘッドマウントディスプレイ/VRゴーグルのCG画像

今回の作品はNHK放送技術研究所様からのご依頼で制作した作品です。
ご存じの方もおいでかと思いますが、NHK放送技術研究所と言えば、ソニーやパナソニックなど大手機材メーカーと組みながら、まさに世界のテレビ放送フォーマットやVTRの記録フォーマットを左右してきた放送技術研究の中心地です。その影響範囲は本当に世界規模で、少なくともNTSCを採用した国は、この研究機関の影響下でテレビ放送を行ってきたと考えてもよいくらいの飛びぬけた影響力を持っていました。
近年はテレビ放送とITが拮抗している関係で、アメリカの影響が強くなっていますが、それでも基礎研究という意味においては大変ユニークな研究テーマを扱っている世界でも有数の放送技術研究所です。

今回私たちがお手伝いした動画は、そんなNHK放送技術研究所様が行っているヘッドマウントディスプレイ(HMD/VRゴーグル)についての研究内容の解説動画です。2024年の5/30~6/2にかけて開催の技研公開にて上映するために制作したものです。

NHK技研公開で上映される学術研究内容紹介動画

NHK技研公開で上映される学術研究内容紹介動画

HMD(VRゴーグル)の視野と画素密度の研究

本作品が扱うのはVRゴーグルの視野や画素の配分に関する研究内容でした。そのため、その概念をどう映像化するかが映像演出上での本作品における難しさでした。
そこで主観的な目線と、客観的な外からの目線をうまくバランスさせたカメラワークを行いました。またCGならではの変形アニメーションの多用によって、立体的に広がっている視野を画面という平面上で見せる工夫を行っています。

VRゴーグルの視野とヒトの視野

当作品の1カット(画面の広さと視野の関係)

4Kコンポジット作品

本作品はNHKの技術研究部門の作品ですので、もちろん完パケフォーマットは4K(3840×2160-UHD)で行いました。フルCG作品ですので、こうした大解像度作品を制作するには多くのコンピュータパワーを要しますが、弊社では今年度に入り新規でレンダリングマシンを更新していたため、よりスピーディなレンダリングを行うことができ、ストレスフリーのクリエイティブワークが可能でした。

>>参考~4K映像制作の詳細

VRゴーグルの視野研究

実験方法の説明カットの例

科学映像に必要な要素をすべて網羅

弊社は前身となる有限会社時代からの長い歴史があり、私たちスタッフは、テレビ番組やテレビCM、さらにセルビデオといった大がかりな映像作品の現場で制作を行ってきました。
そして2000年代に入ってからは自社でCG制作部門を持つようになり、社内でワンストップフローによる理系動画の制作が可能になりました。
そしてその制作実績は、医療/医学という大変センシティブな分野の映像制作からはじまり、人工知能などアルゴリズムの概念の可視化や、量子科学全般の動画化など、理系全般の映像制作を中心に制作活動を続けています。と同時に、障がい者スポーツを扱うテレビ朝日系のテレビ番組も制作するなど、常にそのジャンルを広げてきた歴史があります。
弊社はまず「科学映像の制作会社」や「CG制作会社」である前に「映像制作会社」です。ですので、科学映像を制作する際においても、映像についてはどんな研究者の方々よりその特性を熟知しています。と同時にその強みを活かしてよい作品を作るためにも、研究者の皆さんに「映像とは何か?」といった基本についても論理的に、理系の方々に理解しやすいように翻訳してお伝えし、さらに良い映像作品をともに作れるよう、クライアントとの足並みをそろえる技術も持ち合わせています。

サイエンス/科学の概念を映像化したい。そんな需要がありましたら、ぜひ弊社デキサを第一選択肢としてお考えくださいますよう、よろしくお願い申し上げます。

作品データ「ヘッドマウントディスプレイ研究概要動画」NHK放送技術研究所

VRゴーグルの視野製作著作/日本放送協会(NHK)
プロデューサー・ディレクター/奥山正次
MA/(株)ゲイン
音効・ミキシング/横山敦子
イラスト/上西淳二
ナレーション/山下かほる
制作/デキサホールディングス(株)

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科学の知識を直観的な映像で

理系・工業・製品CG動画作例

デキサは医療/医学や化学、物理学、地学、情報サイエンスなど、理系の分野全般に広く扱う映像制作プロダクションです。特にイラストを活用したモーショングラフィックスアニメーションや3Dコンピュータグラフィックスを活用した直観的な表現を得意とし、サイエンス映像を手掛けるようになって以来20年以上にわたる実績の積み重ねの中から多くの表現技法の引き出しを持っています。
またテレビ業界やCM制作におけるマスな現場を運営するためのワークフローをコンパクトにリメイクして導入しているため、スピード感ある現場運営で、クリエイティブな思考や検討にかけられる時間を多く稼ぎ出し、常に最良の表現を目指します。
理系の知識を扱うサイエンス映像の制作のご相談は、ぜひ弊社デキサホールディングスまでお気軽にどうぞ。

>>サイエンス映像制作の詳細