一作品二目的

■スチル用.Still052アリーアさんの商品広報ならびに使用方法解説のための動画となります。企画の意図としては「商品広報」と「使用法解説」を同時に一つの作品の中で行うというのはよく取られる方法ではあるのですが、本来は「一作品一目的」であるべきなのが映像作品です。
そもそも商品の広報と使用法解説は、本質的に求められるものが違います。商品撮影カットひとつ取っても、商品広報なら当然美しさが求められるでしょうが、使用法解説としてはキレイさよりもスイッチやディスプレイなどの動きを優先するのが本来の在り方です。
代理店さんの段階ですでにこの相いれない両者を一本の作品の中で行うということに決まっていましたので、そのままの仕様で制作をスタートする結果となりました。

クロマキー合成用スタジオ収録

ariaスタッフは、ディレクター奥山、プロデューサー横山、カメラ藤進、制作補加瀬という布陣でした。長年一緒に映像制作を行ってきたベストメンバーであろうと思います。ちなみにこのスタッフは一風堂テレビCMの制作と全く同じチームで、気心が知れた仲間というところでしょう。
作業はまずクロマキーの背景で、MC(司会)の撮影を行うところからはじまりました。クロマキー合成は私たちデキサのお家芸のようなところがあり、実に幅広い合成の手法を今までに試みてきました。今回はキーライトという手法を使った合成を前提とした撮影を行っています。
上記の写真がその合成結果なのですが、いかがでしょうか。小さい写真ではありますが、背景の色が自然と人物にも回り込んでいる様子をシュミレーションできているのがわかります。クロマキー合成特有の不自然さをまったく感じさないのが、このキーライトのすごさです。

商品撮影

■スチル用.Still055商品撮影は、アクリル板を使った「透明感の演出」を行いました。理由としては、まず商品撮影では邪魔になる「影」をなくしたいと思ったことと、流れるような透明感を演出したいと思っていたため、採用した撮影手法です。
方法はまず透明なアクリルで商品を置く台を作ります。この台の裏に白い紙を貼り、そこに照明でブルーの色を薄く乗せています。これだけです。と言っても、アクリルは厚さが無いと歪みますからかなり厚手のものを使用していますし、それなりにコストはかかりますが、良好な結果が出やすい方法でもあります。
こうして撮影を行ったのですが、仕上がりを見ていただくと、商品を置いた背景に影が映っていないのがお分かりいただけるかと思います。そもそも背景が透明なアクリルですから、影はそこに写りようがありません。

使用法説明部分の撮影

■スチル用.Still058使用法説明は、商品紹介とはブロックに分けて構成していますので、背景の色を変えることで「間仕切り感」を演出しています。使用法解説部分は白い背景です。
使用法ですから当然「手」が必要になりますが、今回は加瀬さんがその手をうまくこなしてくれました。
関係ない話なのですが、このように手袋をしていても、その手が女性なのか男性なのか、動きでなんとなく伝わるものです。今回は繊細さもアピールしたかったので、手は女性が向いていると感じていました。加瀬さんがうまく細やかな動きを表現してくれているので、安心して撮影することができました。