“あの”あさま山荘の状況をCG化

あさま山荘事件再現CG

多くの報道で映った北側からのアングル。事件があった当時のあさま山荘の様子を再現

弊社はテレビ局の番組制作現場にCG動画カットを提供するサプライヤーとしても知られています。

>>テレビ番組用CG制作

事件や事故を扱う動画において、CGはカメラ撮影された映像素材がない場合、もしくはカメラ撮影では不可能な現場の内部の透過図など可視化に用いられます。
ここでは事件事故CGの実例として、弊社が事件CG制作を担当した2024年3月20日放送のTBS『ワールド極限ミステリー』(TBS系 拡大枠のため19:00~22:00)におけるCGをご紹介します。

あさま山荘事件の概略

あさま山荘での犯人と人質の位置関係(警察の当初の想定)

3階に犯人、2階に人質がいると想定し、人質の安全確保のために階段を不通にする狙いが鉄球作戦にはあった

1972年の2月に発生した連合赤軍による「あさま山荘事件」は、人質をとって219時間にわたり立てこもるという歴史的な事件ですが、内部の様子がまったく見えないという状況の中で警察が警備行動をしていたため、この事件を扱う映像コンテンツにおいてはCGが必須となっています。

あさま山荘で犯人がライフル狙撃するための銃眼が開いている様子

建物に穴があいている様子。この穴から犯人たちはライフル銃で警官に向けて発砲

犯人たちは銃を持ち発砲を繰り返していたため、報道機関のカメラも一定の距離までしか近づけません。そのため基本的には遠くからの撮影やヘリからの撮影が主な手段となります。
北側から崖の上に建つあさま山荘の建物の様子は、かなり遠くから撮影されていますし、鉄球での攻撃の様子で印象深かった南の道路側からの建物の様子などが有名ですが、これもあさま山荘の南側にあり、安全な距離を確保できる山から機動隊や警察の車両ごしに撮影されたものです。

上記は犯人がライフル銃を発砲するために建物に開けた銃眼を描いたCGですが、CGなら描きたい部分や伝えたい部分だけをうまく映像にすることができます。これはリアルタイムで撮影される報道映像(フッテージ)にはない強みです。ライブ感はありませんが、全体像を伝えるためには大変有益な表現手法となります。

あさま山荘における機動隊の配置をあらわすCG画像

CGであればこのように北側の第9機動隊、西側の長野県警、南側の第2機動隊とすべての配置をわかりやすく表現できる

事件においては進行中はカメラが入れません。そのため、カメラのレンズがとらえられない部分はCGに頼る必要があります。また理想的なアングルから撮影した映像がないため、例えば上記のような機動隊の配置図も、CGで説明するのが最もスタンダードな手法です。

短時間でのCG制作とリサーチ力がデキサの魅力

あさま山荘を包囲する機動隊の様子を再現したCG動画1970年代の初頭の事件だったため、このあさま山荘で鉄球作戦に使われたクレーンは米軍の払い下げのものに装甲を施したものでした。左ハンドルなのもそのためです。
こうしたクレーンひとつとっても、オリジナルでモデリングをするのは大変な労力を使います。時間が限られているテレビ番組のCG制作ですから、アライアンスパートナーである株式会社ゲイン様との分業によってスピーディなモデリングを行い、かつ、弊社で最も高速なレンダリングファームを活用して時間短縮を行います。

>>特急CG制作サービスについて

【主なCG制作スタッフ

CGディレクター/リギング/テクスチャリング 奥山正次(デキサホールディングス株式会社
CGモデリング 横山敦子(株式会社ゲイン

テレビ番組向けのCG制作の現場はまるで戦場です。
今回の場合も、あさま山荘付近の地形、50年前のあさま山荘の写真資料収集、あさま山荘付近の地形のモデリング、あさま山荘のモデリング、警察の機動隊の制服のモデリング、鉄球作戦で使われたクレーンのモデリングなどを行い、さらにレンダリング、レタッチ編集といった工程を含めて、ほぼ5日間で全12カット、素材全体で言うと400秒分のCGをレンダリングしています。
こうした即応体制が整えられるCG制作会社はあまりありません。

事件・事故再現のCGや、安全教育動画制作は弊社まで

ぜひ、事件や事故の再現CGをお考えなら弊社までお声がけください。また弊社はCG制作会社の専業ではなく、映像全般に制作を行う映像制作プロダクションです。そのため事故再現CGを活用した安全教育用動画制作など教材動画も制作が可能です。CGも自社制作でき、外部発注は極力抑えられるため、同じ価格帯での制作であれば抜群のコストパフォーマンスを誇ります。
弊社実績を御覧いただき、評価いただければと思います。

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 テレビ番組での事件事故再現CG制作

弊社デキサではテレビ番組向けCGを数多くお引き受けしており、主にこのコーナーで紹介いたしております事件事故再現CGで多くの実績を持っています。
ワイドショーから情報バラエティ番組まで、その活用範囲が広いため、受注が多いという事情もありますが、弊社の素早いモデリングと、マルチコア/マルチクラスターによる高速なレンダリングも時間が限られるテレビ業界においては協力な力となっています。

>>テレビ用事件事故再現CG動画制作