工業製品のPRと相性が良い3D-CG
工業製品のPRに今や付き物の3D-CG(三次元CG)、一体その利点とは何なのでしょうか?まず、多くの工業製品は簡単には内部が見えません。しかし内部の動きを見せたい、もしくは見せないとその良さが伝わらない場合、透過図という形で3D-CGを用いて描くことによって問題を解決することができます。
また、製品である以上は製造のスケジュールに余裕がないことが多く、製品がまったく完成していないタイミングで商品のPRが必要な場合があります。こうした場合でも、設計さえ決定していれば映像化することができるのも三次元CGの魅力となっています。
三次元CGがオススメな事例
便利なCGではありますが、コストがそこそこかかる表現手法のためすべての案件に対してオススメできるわけではありません。「こういう時は考えてみたほうがいいかもしれません」と言えるオススメする際の条件のようなものがあります。
CADデータがある場合
三次元CADのデータが揃っている製品につきましては、CG制作にかけるコストを削減することができますので、オススメといえます。
CG制作ソフトは、ほとんどの三次元形状データを読み込むことができます。当然CADのデータも読み込むことができますから、CADデータさえあれば、ゼロからモデリング作業をする必要がなく、コストを半減することができます。(※注1)
CADからのCG製品カット事例
右の静止画は弊社の制作実績の一つ、アデランス様のヘアドライヤー「KAMIGA」のプロモーションVTRからのキャプチャです。
こちらもアデランス様からご提供いただきましたCADデータを基にCG動画化しています。
現物が存在しない場合
現物の製品が存在せず、しかも写実的な表現を必要とする場合は三次元CGが最も効果的な表現手法となります。
またCGなら比較的容易に動画にすることができますので、直観的にその製品の動作や活用方法も伝えることが可能です。販売促進という観点からも適した表現手法です。
CAD無しのオリジナルモデリング事例
右の静止画は弊社実績の一つ、日立製作所様のサーバマシンBS500シリーズのプロモーションVTRからのキャプチャです。
まだ現物が存在しない段階で図面からCGを制作しています。
カメラで撮影不可能な概念が主な場合
例えば量子効果やDNAなどの原子・分子レベルでの振る舞いや、動いているエンジンシリンダーの内部などの密閉空間を映像化するとなると、カメラでは撮影できないために3D-CGを頼るほかありません。
しかも3D-CGなら電子顕微鏡などの画像と違い、「余計なものが写らない」という優れた利点がありますので、描きたいものだけを美しく描くことができます。
さらに比較的容易に動画化することができるのも3D-CGの利点です。実際に撮影困難な被写体の「動きかた」をイメージで見せたい場合、最良の表現手法が三次元CGです。
工業製品の中身を描いた事例
右の静止画は弊社実績の一つ、東京ブレイズ様の連続式水素炉プロモーションVTRからのキャプチャです。
撮影が困難な炉の内部の状況をCGで描くという手法で効果的なPRを行っています。
CGだけではない!映像の完成品まで一貫制作
デキサであればCGカットの制作のみならず4Kカメラなどを使用したハイクオリティな動画撮影も行い、なおかつイラストカットなどを適宜使用して編集し、完成動画にすることができます。
デキサはCGを作れるだけではなく、映像作品を最初から最後まで一貫して制作することができる映像制作プロダクションです。
部品としてCG動画カットを納品するだけではなく、イラストアニメーション素材や撮影による実写素材なども手掛けることができますので、映像作品として撮影、編集、ナレーションなど音声制作、そして最終完成品としてのDVDやウェブ・マーケティング用動画など、完成品(完パケ)の映像作品にすることが可能です。
CGを活用したマーケティング動画などの制作をご検討なら、CG制作を含めて映像制作のすべてを理解し、同時にマーケティングのノウハウを豊富に持つ弊社にぜひご相談ください。
流体・物理シミュレーションCGにも対応
流体力学的な演算をそのままCGとして可視化したい、物と物の衝突を映像化したい。そんなご要望にお応えする流体シミュレーションや物理シミュレーションCGにも対応いたします。
工業CGに不可避な材料工学にも強い
弊社デキサは工業製品の外観をキレイにモデリングするだけではありません。特に弊社が得意とする医薬品のCGに不可分な化学の分野におけるCG制作の実績が多いため、工業製品の特性や性能に大きく影響するであろう材料や素材の性質を、結合など化学の観点からCGで映像化することにも長けています。
材料をミクロな目線で可視化するこうした手法は、材料の優位性を直観的かつストレートに表現するため「ひと目見ればわかる」という優れた利点があります。
特急制作も可能
弊社では特急によるCG制作も行っております。テレビ業界は速報性という大切な価値観があり、そのためには一刻を争うCG制作が求められます。もちろんテレビに限らず、工業系のCGであれば展示会用映像制作など、すでに必要とする日取りが決まっている場合は、急いでCGを制作する必要があるかもしれません。
弊社デキサはソフト面からもハード面からも、こうした特急CG制作を実現するための様々なノウハウを持っています。
例えばCGの制作中で最も時間的なロスとなるのがレンダリングです。レンダリングはコンピュータのパワーがそのまま表れますので、弊社では常に最新のCPUを搭載したマルチコアマシンに更新を続けています。1CPUあたり32コアといったメニーコアマシンや、8コアマシンを複数接続して並列計算を行うグリッドコンピューティングマシンまで、様々な選択肢でお客様からのご要望にお応えいたします。
「時間が足りないかもしれない!」そうお悩みになる前に、ぜひ弊社デキサまでご連絡をお願いします。
工業系CG作例集
工業系のCGの作例をご紹介します。様々な分野でデキサのCGは利用されています。弊社で使用しているCG制作環境Shade3Dは金属質感など硬質な質感を最も緻密に表現することができるソフトウェアであると弊社は考え、工業系CGには積極的に使用しています。Shade3Dが生む美しい質感をどうぞご覧ください。
また、以下リンクページにも工業系のCG制作実績をまとめてご紹介しています。
検査機器外観CG
生化学の分野に使われる検査用の機器の3D-CGです。モックアップも正確な寸法のものが存在しない状況下ではありましたが、CADデータを参照しつつ3D-CG向けに整え直し、実際の製品の状態に近づける工夫をいたしました。
内部の動作なども含めアニメーションとして制作していますので、取材した情報を基にして製品になった時にどのように動作するのかを推測し、映像作品として成立させています。
自動車外観CG
自動車業界も広報宣伝にCGを多用している業界です。こちらは日産自動車のフェアレディZ、それも日産のレースブランドであるニスモがチューンしたZ-NISMO(型式Z34)の外観です。
特にこちらのカットは実物(実車)を観察しながら全体の質感などを作成いたしましたので、ほぼ実写と比較しても遜色のない仕上がりになっています。弊社では、今後このような自動車に関する映像制作を受注できたらと考えております。
医療機器外観CG
医療機器の外観を、背景を排した美しい映像で見せたい。そんなご要望にお応えするためにCGを活用した実例です。
CG化した医療機器はPDTレーザー発生機器。薬剤投与と組み合わせることで腫瘍を選択的に攻撃することができる新しいがんの治療法に使う要となる機材の外観です。
機器の概要を伝えるためには製品の外観の撮影が必要になりますが、実写では照明のテカリや背景の影響など不要なものがどうしても映り込みます。それを排除してキレイに見せたい場合、CGの活用は有効な手段となります。
内視鏡外観CG
内視鏡手術の説明動画を制作した際にモデリングした、内視鏡カメラ本体のCGです。医療の映像を手掛ける際にも、このような工業系のCGを制作するノウハウが欠かせません。手術の術式解説動画などを制作する際には、人体解剖CGだけでは成立せず、医療機器そのものの映像素材が必要になるからです。
医療機器などを模式図などで表現する方法もあるのですが、どのような機材を使って手術を行うのか患者自身が把握するためにも医療機器そのものを美しくリアリティある映像で見ることは、意味のある情報であると思います。
エレベータ式立体駐車場内観CG(ターンカーリフト内観)
こうした大型のエレベータなどの場合、エレベータのカゴを撮影しようとしても、昇降路が狭いためにカメラの引きじりが十分確保できないことが多く、実物を撮影することは大変困難です。そこでCGを用いた映像制作を行うことが現実的な方法論となります。
実際に商品化されているエレベータでしたら、CADデータが存在するため比較的安価に制作することができるパターンで、CGはオススメの制作手法となります。
CADが無い場合もこちらの立体駐車場のCGのように対応は可能です。
CGを可能な限り身近なものに
弊社ではCGをより多くの方々にご活用いただきたいと願い、コスト圧縮に努めています。安易なダンピングや価格競争はいたしておりませんが、可能な限り現実的なコストの中に収まるようにご相談に応じたいと思います。
CG制作に要するコストについては以下のページをご覧ください。